5年目の成果(2012年12月)とお任せすること

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起業後、1513日目。

今日は、5年目の成果(2012年12月)について。
以下、創業からの粗利推移。

前年対比327%の伸び。

色々あるが、以下3点が主たる理由だと思う。

1:ガラケー→スマホの転換期に、うまく乗ることができたこと
2:素晴らしい社外パートナーに恵まれたこと
3:アイディア×実行力の両輪が駆動したこと

1:ガラケー→スマホの転換期に、うまく乗ることができたこと

2008年に創業した当初は、既に、ガラケーコンテンツ&広告市場が
成長期の中盤くらいに来ていたので、正直、隙間を見つけるのが大変だった。

主要なプレイヤーはおよそ固まっていたし、他コンテンツ・広告との差別化も
「改善」の粋を出ることができず、正直、苦しい時期だった。

しかし、スマホに関しては、2011年から黎明期〜成長期の序盤だったので、
自由にやんちゃできるスペースが多分にあった。

元々、「暴れたい&業界を騒がせたい」という欲求があったので、
コレが市場のフェイズにうまくハマった。

2:素晴らしい社外パートナーに恵まれたこと

前半、AppDiscoさんとパートナー契約の上、「アドラッテ」のスマホアプリを展開し、
後半は、オモロキさんとパートナー契約の上、「ボケて」のスマホアプリを展開した。

双方とても素晴らしいパートナーだったので、

「アドラッテ」は100万インストール、「ボケて」は50万インストールを超えた。
※アドラッテに関しては、2012年10月〜運営主体がAppDiscoJapanさんになっている。

とてもありがたい。

3:アイディア×実行力の両輪が駆動したこと

「自由と責任を愛する」価値観の元、
各自、のびのびとアイディアを出し、実行できた。

ハッキリ言って、

「社内の人間の評価や空気を気にしながら、同時に、ユーザーや顧客企業を気にする」
というのは、無理ゲーである。

だから、力いっぱい「お任せ」した。

最近、他の会社さんにコンサルとして入らせて頂くことが増え、
以前よりも、他社と自社を比較する機会に恵まれている。

「社内の評価を気にしながら、同時に、ユーザーや顧客企業を気にする」
ことにはデメリットがある。

・集中すべきことに集中できない。
・誰かが水を差し、面白くないことが起こる。
・何かあったときに、誰かのせいにしたくなる。
・スピードが出ない。                    など

要するに、「フロー状態に持って行き、キープすること」が難しいように思う。

フロー状態には、以下の特徴がある。

  1. 明確な目的(予想と法則が認識できる)
  2. 専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)
  3. 自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
  4. 時間感覚のゆがみ – 時間への我々の主体的な経験の変更
  5. 直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
  6. 能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)
  7. 状況や活動を自分で制御している感覚。
  8. 活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。



    コレらの繊細な状態を、社内の偉い人、同僚および後輩などの目を気にしながら、
    キープできるかというと、かなり無理ゲーである。


    広範囲に深く「お任せ」してみた実感としては、

    “「お任せ」しても、人はそんなにヤバいことはしないので、
    大いに「お任せ」した方が、色んな面で良いじゃないか!”である。

    不信に陥ったり、管理を徹底的にしようと思ったら、
    本当にキリがないし、疲れる。両方。みんな。

    コレで競争に勝てるのであれば、ゴリゴリやるのかもしれないが、
    なんだかそんなご時世じゃない気もしている。

    なんでもかんでもコモディティ化して、あっと言う間にパクられて、
    それでもなお、創造性が問われる時代に、

    「好きでやってる」人には、勝てない。

    あまりに性善説&楽天的すぎるからもしれないが、
    結果オーライが続いているので、

    来年は、もっと、もっと、お任せしてみようと思う。

    社長は、キャッシュと胆力と牛乳(カルシウムの摂取)が
    大事だと思う、今日この頃。

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