根拠のない自信は、どこからくるのか


起業後、1167日目。

今日は、根拠のない自信について。

2012年のHALOは、ムチャクチャに大きな目標を掲げている。
端的に言うと、数字の上では、上場できるぐらいの大きな目標だ。

採用においても、「大きな野望を持っていること」を採用する/しないの判断基準として重視している。理由は、人間良くも悪くも、思った通りの80%位の誤差の自分に納まるからだ。

しかしそもそも、大きな夢・野望・目標を立てるには、「根拠のない自信」が必要だ。もっと言うと、「コイツちょっと、アホなんじゃないか?」と思うぐらいの「根拠のない自信」が必要だ。

大きな目標を語ったときに、他人から笑われるのが恐いのか?失敗したときに、恥ずかしいのか?そもそも、自分には無理だと思うのか?理由は色々あると思うが、大きな野望・夢・目標を立てている人は、本当に少ない。ところが、「根拠のない自信」に溢れている人は、こういう色んな障害を易々と突破して、大きな目標をぶち立てる。

そこで僕は、「根拠のない自信はどこから来るのか?」という疑問を3年間持ち続けてきた。 関連する本もたくさん読んできたし、商談や面接の場など、ことあるごとに考察してきた。

すると分かったのは、「原点は、親バカにある」ということだ。

思い出してほしい。小学校の作文で、みんな大きな夢を書いてなかったか。「イチローみたいな野球選手になりたい」とか「私は小説家になりたい」とか「オレは億万長者になるんだ」とか好き放題、思い描いていたではないか。

しかし、中学→高校→大学→社会人と年を重ねるにつれ、みんなどんどん小さくなっていく。身体は大きくなり、知識や知恵も増えるのに、夢だけは小さくなっていく。「小さくなっていく」と言うと言葉が悪いが、現実的になる。しかし、人によって思い描く「現実」もまた違う。その背景として、「根拠のない自信」の大小が関わっている。子供の頃は、みんな「根拠のない自信」に溢れてなかったか?

「根拠のない自信」を大きくしたり、小さくしたりする最も大きな要因は、その人の過去における、成功体験と失敗体験、それに対する周りの反応、そして、最終的な自分の解釈である。

運動会の徒競走で1位をとって親から褒めれた、図工で絵を書いたら先生に褒められた、中間テストで学年1位をとって友達にスゲーと言われた、マリオカートが近所で一番速いかったのでチビっ子から尊敬の眼差しを受けた、とかなんでも良い。異なる分野でも良いから成功して、誰かに賞賛され、自分自身が「オレすげえな」と思う経験があると、「根拠のない自信」が大きくなる。

すると、根拠のない自信 → 成功したという解釈 → 自分はやれると思う → 失敗してもへこたれずにがんばる → いつか本当にやれてしまう → 根拠のない自信が大きくなる → 自分はもっとやれると思う・・・ みたいな「勝ちスパイラル」が起こる。

逆に、運動会の徒競走で2位をとったら親に怒られた、図工で絵を書いたら先生にダメ出しされた、中間テストで学年2位をとったらアイツも大したことねーなと言われた、マリオカートで連勝を破られたとき、チビっ子ギャラリーが去っていた、とかなんでも良い。異なる分野でも良いから失敗して、誰かからマイナス評価を受け、自分自身が「オレしょぼいな」と思う経験があると、「根拠のない自信」は小さくなる。

すると、根拠のない自信 → 失敗したという解釈 → 自分はやれないと思う → 失敗するとすぐにへこたれる → いつか本当にダメになる → 根拠のない自信が小さくなる → 自分はますますダメだと思う・・・ みたいな「負けスパイラル」が起こる。

※「さすがにゲームは関係ないだろ」と思われるかもしれないが、ここ数年、ダービースタリオンで全国1位をとったことがある人と仕事をしたが、その人はムチャクチャに仕事ができた。そして、マジック・ザ・ギャザリングというカードゲームで学生時代に全国大会に出場したことがある知人は、数年前、最年少で市議会議員に当選した。

ポイントは、競争の結果や制作物=事象そのものではなく、それに対する周りの反応でもなく、「それらをどう捉えるか」という最終的な自分の解釈にあることだ。周りからマイナス評価や批判があったとしても、「根拠のない自信」に溢れている人は、跳ねのけてがんばる。一方で、「根拠のない自信」が足りてない人は、周りから少しでもマイナス評価や批判があると、過大にそれを捉えて、実際以上に自分を低く見積もってしまい、途中でやめる。

なるほど、成功&失敗の解釈の積み重ねによって分岐するのか。

では、もっとさかのぼって、成功体験のほとんどない本当に小さい頃は、どうだろう?なんでみんな、あんなに全能感があって、根拠のない自信に溢れ、大きな夢を口にしていたのだろうか?大した成功なんて絶対してないはずなのに。。

それこそ、キング オブ「根拠のない自信」である。

この状態で長らく、僕の考察は袋小路に入っていた。

しかし最近、土日にFacebookのwallを眺めながら、確信した。

そうか、「親バカが、根拠のない自信の原点なんじゃないか」と。

僕も今年で33才になるので、土日ともなると、wallがFriendsの子供の写真で溢れかえる。独身男としては、正直、なぜあんなに執拗にアップするのか、なぜ、あんなに自分の子供を褒めちぎるのか、今ひとつ腑に落ちないものがあった。

こういうことではないだろうか。
アレは、社会をより良くするために人間に備わった社会的な機能、いや、本能なのだ。

子供が生まれた  → スゴイ!感動!生まれてきてくれて、本当にありがとう!
子供が立った   → スゴイ!こんなに早く立つなんて、うちの子、運動神経良いかも!
子供がしゃべった → スゴイ!こんなに早く喋るなんて、うちの子、言語野が発達してるかも!

周りから冷静に見ると、「そりゃそうだろ」みたいな事象に一つずつ感動があり、感謝があり、うちの子はスゴイかも!みたいな賞賛がある。

それらの一つ一つが複雑な言葉を解さない子供にも、実は全部伝わっているのではないかと思うのだ。親の表情、動作、言葉の調子などすべてを通じて。

その賞賛や感謝に根拠や理由なんていらない。
だって、それが僕らの原点であり、基地なんだから。

だから、さみしい独身男としては、そういったpostに全力で「いいね!」していこうと思う。そして、放っとくと徐々に小さくなっていく「根拠のない自信」を守り、育てるため、とりあえず学生は褒めようと思う。

仮に、「矢野さん、褒めすぎじゃないですか?」と問われたら、
「明確な根拠はない!しかし、大きな意味はある!」と高らかに答えよう。

そして、自信満々&クソ生意気な状態で新卒で入社してきたら、「うん、そうか!じゃあやってみよう!」とか言って、超難しい顧客とかウルトラ困難な新規事業とかをぶん投げて、思いっきり失敗させたら良い。

どうせ口で言っても分かんないし、その方が吸収が早い。僕の経験でも、だれかに言って聞かせられることよりも、自分で気づくことの方が数百倍大きい。彼らが知識や知恵に対して、「本当に乾いた状態」になってはじめて、知識や知恵は染みこんでいくものだ。

だからその前に、簡単に「失敗した」とか「オレはもうダメぽ」とか思わないだけの
「根拠のない自信」を我々が共同体として育んでいくことが大事だと思う。

加えて、彼らが競争&協調していく未来の相手は、海の向こう側にいる。恐ろしくハングリーで、元気で、日本語よりもっとメジャーな言語を操る人達だ。その時、「根拠のない自信」もなしにどう挑んでいけると言うのか。

僕が彼らに一つだけ武器を持たせてあげられるとしたら、「根拠のない自信」を持たせる。英語やITや教養の類いは、壁にぶち当たってからやっても遅くないだろう。それよりも、まず壁にぶち当たるまで挑戦しようと思う「根拠のない自信」を持たせる。壁にぶち当たってもへこたれない「根拠のない自信」を持たせる。

今も昔も、「最近の若者は〜」とか言って、難しそうな顔して説教たれるオッサンがいるが、「いいね!」「すごいね!」とか言いながらニタニタしてた方が、我々の未来も明るい気がするのだ。

そこに愛がある限り。

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HALOのアンチテーゼ 〜理念・ビジョン・ミッション・バリュー〜


起業後、1153日目。

今日は、HALOの理念・ビジョン・ミッション・バリューについて。

創業以来、HALOへ就職する志望理由トップは、
「HALOの理念・ビジョン・ミッション・バリューに共感した」というものだ。

その思想は、他の企業の労働観とは異なっている。いや、むしろ逆だ。

先日、在日ベトナム学生青年協会(VYSA)が主催するJobfairに出展してきた。
そこで、在日ベトナム人の方々にお話したことを中心に、改めて、話したい。

HALOの理念:「希望が生まれるシカケをつくる」
HALOのビジョン:「2028年までに、世界を最も明るくした会社になる」
HALOのミッション:「目標・自尊心・信頼できる仲間を持ち、未来に期待する人を増やす」

世の企業の多くは、「(物質的に)豊かな社会をつくります」とか「世の中をもっと便利にします」みたいな理念を掲げている。しかし、僕はそういうことにほとんど興味がない。

たまたま、この時代の日本に生まれて、そこそこ裕福な家庭に育ったことも影響しているが、「もうそこそこ物質的に豊かだし、十分便利じゃないか?」と思っている。

そんなことより、「物質的にもそこそこ豊かだし、便利な世の中であるにも関わらず、日本の年間自殺者が約3万人いたり、電車通勤する会社員のオジさんたちが鬱屈としてて、あんまり楽しそうじゃない」ことの方が、よっぽど大問題だと思っている。

一言で言うと、「豊かで便利だけど、希望がないこと」の方が大問題だと思う。
だからHALOは、この大問題を解決するための会社であり、そのための事業を営んで行く。

こういった想いを抱いたきっかけは、あくまで1980年頃からの日本における我々の原体験だ。しかし、他国の学生や社会人の方と話すにつれ、コレは他の国でも広く散見される大問題だという認識でいる。現在、著しく経済成長している国においても、将来、同じ罠にハマる可能性があると考えている。

では、「こういった大問題をどう解決していくのか?」といった手段の話になる。具体的な手段云々の前に、その元になるバリュー(価値観)を以下のように定めている。

■HALOのバリュー

1:自由と責任を愛する
2:オープンマインドを持ち、相乗効果を生む
3:アイディアとユーモアを加える
4:知的非常識を大切にする
5:ワクワクする方を選ぶ
6:グローバルに考え、アクションする
7:すべてのステークホルダーは、パートナー

今回は、1、2、4、5について説明する。

1:自由と責任を愛する

身もふたもない話をしてしまうと、会社員にはあまり自由がない。例えば、あなたがとんでもなく素晴らしいアイディアを思いついて、すぐさま実行する必要があると思った場合、たくさんのハンコを集めないと、実行できない。社内の新規事業プランコンテストであなたが素晴らしい事業プランを出しても、多くの偉い人や経験と知識溢れるオジさんたちの善意によって、当初プランのエッジは丸くなり、ときにグズグズになっていくことがある。

しかし、良いこともある。それは、責任もあまりないということだ。5つも6つもハンコを押してもらった上での実行は、「偉い人達がみんなで承認した」ということなので、発案者or実行者のあなたは、あまり責任を問われない。「じゃあ、だれがこの責任をとるんだ?」という話になると、良い意味でも悪い意味でも、「特定のだれかの責任でもないよね。次からみんなで気をつけよう」みたいな話で終わる。

「こういう仕組みや仕事の姿勢は、素晴らしい!楽で良いじゃないか!」と思う人もいる。一方で、「それじゃ、あまりにもつまんないし、むなしい!絶対いや!」という人が、HALOを志望する。

2:オープンマインドを持ち、相乗効果を生む

最近の問題は、同胞・同質の集団だけでは解決できないものが多い。例えば、日本の「少子高齢社会」や「円高」、コレらは日本人だけで解決できる問題だろうか?僕はそうは思わない。移民の受け入れや各国との協調において、はじめて解決できる類いの問題だと思う。

また、アメリカの大リーグにしても、ヨーロッパのプロサッカーリーグにしても、超一流のチームはほとんど多国籍軍だ。優秀な人材を国籍問わず、かき集めている。

一見して自分とは異なる人達との出会いを喜び、耳を傾け、互いの文化や価値観の相違、そして利害対立や矛盾を乗り越えることによって、より高い次元のアウトプットを出すことに喜びと可能性を感じる人が、HALOを志望する。

4:知的非常識を大切にする

皮肉なことに、多くの問題はこれまでの叡智の結果、常識の集合によってできている。目的達成の手段においても、ときに「コレが良識ある考え方であり、立ち振る舞いである」という常識を適用しない方が良いことがある。

例えばこのJobfairにおいても、他の出展企業のみなさんは、みなスーツを着て、髭をそり、髪をサッパリされてブースに着席されている。一方、僕はハットをかぶり、髭を蓄え、髪が不自然なほど長い。

しかし、HALO含め出展企業の今日の目的は、「より多くの学生にブースに着席頂き、話を最後まで聞いてもらい、正確に自社を理解してもらうこと」だ。そのためには、よほど有名な企業でない限り、まずは「注目」してもらう必要がある。

おかげさまで、HALOのブースは大盛況!
ときに非常識を精査し、思いもよらない正解を見つける人が、HALOを志望する。

5:ワクワクする方を選ぶ

「素晴らしい未来のために、今は我慢しましょう。そうすれば、やがて報われます」みたいな話を僕は信用してない。将来報われない可能性の方が高いし、時間の量で考えても、「今」の合計の方が圧倒的に多いから、「今」楽しくてワクワクすることをやろうよ、と思う。

こういった話に限らず、「社会の厳しさ」のほとんどは、「社会は厳しくあらねばならない」という妄想を持った人たちによってできているんじゃないかと思う。もっと言えば、「オレも苦労してきたんだから、オマエも苦労しろよ」みたいなよく分かんない負の伝承は、我々が断ち切りたい。

どうせ妄想して、思い込むのであれば、もっと楽しくてワクワクするようなことを妄想して、思い込みたいよね。そういう考えに、「なるほど!いいね!」と思う人が、HALOを志望する。

さあ、これらのアンチテーゼを、いっしょに証明してみませんか?

CHÚNG TÔI LÀ HALO. XIN CHÀO MỌI NGƯỜI!
Lý tưởng của chúng tôi là 「Hi vọng là khởi nguồn tạo ra nguồn sống」
Chúng tôi rất hào hứng chào đón các bạn kỹ sư và sinh viên Việt Nam.

「Tìm việc làm trên tinh thần Bình tĩnh – Tự Tin – Không cay cú」

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EXITはしない


起業後、1141日目。

今日は、「EXITはしない」決意について。

EXIT(イグジット)とは、ベンチャービジネスなどにおいて
創業者やファンドが株式を売却し利益を手にすることだ。

EXITの主な方法としては、株式上場や会社・事業(株式)の売却がある。

EXITのプランを明確にしておくことは、創業者、ストックオプションの付与や従業員持株会を持つことによって、社員のモチベーション向上にもつながる。具体的で魅力的な目標は、彼らの金銭的欲求に応えるとともに、自己実現欲求を刺激し、事業を進めていく上での大きな推進力となるメリットがある。うまくEXITできれば、彼らには莫大な金銭が手に入る。

実際、株式上場や会社・事業の売却をビジョンの1つに掲げている企業は多い。

このようにメリットのあるEXITだが、
HALOは先の役員合宿で「EXITはしない」と決めた。

理由は、不自由になるから。
ユニークな会社を作りたいから。
永い時間をかけて、作り続けたいから。

こういうことを言うと、先輩経営者やVCの偉い人達から、
一部お叱りを受けるかもしれない。

極論、お叱りはお叱りとして拝聴しつつも、
ときには従わない自由が何よりも尊いのである。

「上場や売却といった分かりやすいビジョンを掲げない」ということは、
「自社のメンバーをまとめる他の魅力的なビジョンが必要」ということでもある。

しかし、大学への進学や企業への就職だけをゴールに置いてはいけないのと同じように、上場や売却も手段でありステップにすぎない。

「より本質的な問いに早くから答えようとしているだけ」だと開き直っている。

もっと、ずっと、先を見る。

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HALO 3年目の成果


起業後、1140日目。

今日は、3年目の成果について。

おかげさまで、2011年も増収増益で終えることができた。
以下、創業時からの粗利推移。

■トピックス

1:ソーシャルメディアマーケティング事業が大きく伸びた。全社粗利の50%超え。
2:「アドラッテ」リリース。iPhone無料総合ランキング1位に。会員数15万人突破。
3:HALOのメディア露出増加。日経産業新聞、韓国民放SBS、小学館DIME誌など。
4:学生の長期インターンを大量採用。東大、一橋、東工大、早稲田、慶應など15名。
5:長期インターンの学生から、MVPと内定者を選出。

これまで色々なことをやってきたが、失敗も含め、
やってきたことの点が線になりつつある感覚がすごくある。

具体的には、

3年間(オプト時代含めると6年間)、広告代理事業で得た「広告主は、こういう広告施策を求めている」という肌感覚が、メディア事業における広告メニュー作りに役立っている。

2年前に行った韓国新卒採用が、AppDisco社との事業提携を生んでいる。

1年間、Follolinで開拓した代理店との販路が、アドラッテの販路につながっている。

1年間、プライベートで進めていた「大学生向け就活相談会」における経験が、学生の長期インターン採用や活用に活きている。

特に、「人とのつながり」という面では、みなさんからすごく良くして頂いている。
短期&直接的なものだけではなく、長期&間接的に。

僕が大学生や会社員だった時代も含めて、5年10年もすると、色んな人が色んなところでキーマンになっていて、「ご無沙汰してます!いや〜、久々にお会いできてうれしいです!またいっしょに仕事しましょうよ!」みたいな感じで、困難なハードルを乗り越えてきた。

以上、お客様、お取引先、金融機関、ご近所さま、諸先輩方、友達、
学生のみんな、海外の方々に至るまで、この場を借りて、御礼申し上げます。
1年間、本当にありがとうございました。

感謝する人がたくさんいて、嬉しかったこともたくさんあるが、
僕がこの1年で1番嬉しかったことは、

3月の震災後、一時韓国に避難していたヨンジュとジョンヨンが、
日本とHALOに戻ってきてくれたことだ。

外資系企業などで、外国人社員が母国に帰ってしまった話を聞くと、
胸が熱くなるよ。ありがとう。

今年の秋には、ベトナムの視察を終え、来年からベトナム人採用も計画している。
「人のつながり」「発想」「行動」については、国をまたいで行っていきたいという思いを深くした。

常識(ローカルルール)、立場、利害の対立を超えた向こう側に、
これまでの企業のあり方や働き方とは違う何かをつくりたい。

希望が生まれるシカケをつくりたい。

最後に、僕は「頂く」ことが多い甘ったれなので、
今後は、「与える」側に回っていきたい。

走ったり、転んだり、助けてもらったりした中で見つけた重要な真理は、
「与えたものしか、返ってこない」ということだ。

「もらいすぎは良くない」ということでもあり、
「もらうためには、こちらから先に与える」姿勢が大事だということでもある。

短期、直接、目に見えるものだけではなく、
長期、間接、目に見えないものを見ようとし、そして、善きことを信じること。

「善きこと」の「独善」に気がつくこと。
自らの無知を知るために、オープンであること、謙虚であること、学ぶこと。

結局、経営者の人格以上には、会社は大きくならない。

至らぬ僕ですが、2012年もよろしくお願します。

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効果的なコミュニケーション(四半世紀、メシを食う方法)


起業後、1017日目。

今日は、効果的なコミュニケーションについて。

昨年の秋からはじめた就活相談会、早いものでもうすぐ1年たつ。

この会は、某PE(プライベート・エクイティ・ファンドで働く大学時代の先輩と一緒にやっている。そこでその先輩が語った「一生、食うに困らない程度には金を稼ぐことができるコミュニケーション方法」という言葉が刺さったので、「それって何?」を端的に紹介しようと思う。

1:効果的なコミュニケーションとは?

そもそも、「効果的なコミュニケーション」とはなんだろうか?

一言で言うと、「 相手にとって自分や商品が有益であり、かつ、自分がハッピーになれるのであれば、狙ったアクションをとってもらうことを目的にして、 自分や商品を正確に理解してもらうために、効果的に情報伝達すること」だ。

長ったらしい説明だが、まずこの定義の段階で、多くの人が勘違いをしている。

例えば、就職活動であれば、「人が羨むような有名企業から内定がもらえることを目的に、企業側のニーズに即して自分を偽って自己PRする」こと。営業活動であれば、「自社の右肩上がりの売上成長を目的に、企業側のニーズに即して自社の商品を過大に良く見せてアピールする」こと。これらは、「効果的なコミュニケーション」ではない。

なぜなら、おいおい、採用側と自分、もしくはクライアントと自社を不幸にするからだ。就職で言えば、採用ミスマッチが発生して、早期退職につながる。営業で言えば、クライアント側の期待値と自社商品が提供する価値にギャップが生じ、クレームにつながる。たしかに、短期的には目的(利益)を達成することができるかもしれないが、中長期で見れば、いいことがない。

では、双方が継続的にハッピーになれる効果的なコミュニケーションとは、どのようなものなのだろうか?

2:コミュニケーションを3ステップに分ける。

ステップ1:伝えたいことを調査・立案する
ステップ2:伝えたいことを正確に分かりやすく伝達する
ステップ3:相手から望ましいアクションを引き出す

ステップ1:伝えたいことを調査・立案する

まずはじめに、伝えたいことの調査・立案からはじめる。

例えば就職活動の場合、「自分とはなんなのか?」を掘り下げる必要がある。ここでのポイントは、世間や企業が求める人材像に引っ張られることなく、「本当の自分」を見つめることだ。

「本当の自分」というと途端に迷宮に入り込みそうだが、コレは事実と解釈をごちゃ混ぜにして考えるから起こる。まずは、友人・知人・親兄弟に聞くなり、過去の自分を振り返るなりして、事実をひたすらに列挙すると良い。すると、驚くほど多様で多面的な自分の特徴が見つかるだろう。それで良い。

しかし、それをそのまま過剰書きの状態でESを書いたり、要点をまとめずに面接で自己PRをしてみても、まず落ちる。落ちる以前の問題として、「伝わらない」状態が続く。なぜなら、「要するに、あなたはどういう人なのか?」相手が理解できないからだ。

では、どうすれば「伝わる」情報に加工できるのだろうか?

ステップ2:伝えたいことを正確に分かりやすく伝達する

まずは、自分に関する情報を、同じような形をした情報毎に分類する。

例えば、「ダイヤの原石」を例に考えた場合、「ダイヤの原石」には「磨くと光る」「地球上に限られた数しかない」「硬い」「そのままだと目立たない」「重い」「火に弱い」「天然ものは高価」「水で加工する」などの色々な特徴がある。

これを似たような特徴によって、グループ分けする。例えば、1:「美しく変化し」/2:「貴重であり」/3:「性質が持続する」物質である、という具合に。

1:「美しく変化し」=A:磨くことで光る/B:ほかの物質では出せない輝き/C:地球上でもっとも透明度の高い結晶

2:「貴重であり」=A:地球上に限られた数しかない/B:作られるプロセスには数万年かかる/C:人工で作る技術では限界がある

3:「性質が持続する」=A:地球上でもっとも硬い/B:何万年たっても物質が変化しない/C:零下~数百度の間では変化しない

「私(商品)の特徴は、主に3つあります。具体的には〜」という説明は分かりやすい。
コレだけで、グッと分かりやすくなる。

注意点は、冒頭で触れたように、「相手のニーズに引っ張られて加工しすぎないこと」だ。相手によっては、「美しいものは欲しいが、瞬間的なモノで良い(花火など)」とか、「性質の持続する固いものがほしいが、安いモノが良い」(工業用人工ダイヤなど)などが本当に欲しいものだったりする。

相手が有名企業だったり、偉い人だったりすると、ついつい相手に合わせて背伸びしそうになる。しかし、おいおい買い手にとっても不幸なことになるし、ダイヤの原石にとっても不幸なことになるから、ここで誘惑に負けてはいけない。

次に、双方にとって望ましいアクションを起こしてもらうために、論理構成を明確にする。

論理構成と言うと難しそうだが、要は、「伝えたい結論=起こしてほしいアクション」を頂点として、「その理由=なぜアクションを起こすべきなのか?」という根拠を明確にすることだ。

そのためには、「なぜ?」「だから何?」「それって本当?」をひたすらに考えて、整理することだ。

例えば、「フジテレビは、韓流コンテンツばかり放送している」と「フジテレビの外国人直接株保有比率は28.6%」という事実から、「フジテレビは売国奴である→けしからんからデモすべき」という解釈とアクションに至るのは、少々短絡的だ。

「フジテレビは、韓流コンテンツばかり放送する」理由は、複数考えられる。例えば、「コンテンツの仕入れ値が安い」「一定の視聴率を固く見込める」「レンタルビデオやグッズ販売など、2次利用する際の権利処理が国産コンテンツよりも容易」「映画やマンガなどの原作をテレビドラマ化することを続けたことによって、オリジナルで魅力的なストーリーを生み出せるシナリオライターが減った」など。

※上記はすべて思いつきの例え話であり、僕が事実確認を行った訳ではない。

このように「なぜ?」「だから何?」「それって本当?」を駆使して掘り下げるための便利なフレームワークとして、「空」「雨」「傘」というものもある。

「空」=空が曇っている(事実)
「雨」=雨が降るだろう(解釈)
「傘」=傘を持って外出した方が良い(行動)

一番注意したいのが、「空」(事実)と「雨」(解釈)をごちゃ混ぜにしてしまうことだ。「事実」とは「客観的事実」であり、「解釈」とは「主観的意味合い」のことである。

会社に入社したばかりの新卒の子なんかは、この「事実と解釈をごちゃ混ぜにしてしまう」誤りをおかすことがある。

新卒「部長!クライアントA社がメディアB社に大量出稿をはじめました。いよいよ、A社の業界がネット広告の有用性に気がついたに違いありません。一刻も早く、メディアB社の広告枠を我々で買い占めましょう!取り急ぎ、B社との打ち合わせを明日で調整しておきました!!(ドヤ顔)」
部長「アホ!!それはただのバーター(何かしらの交換)だ!B社との打ち合わせ、すぐキャンセルしろ!次からは、主観だけで動くなよ!」

こういう失態を繰り返して、新卒の子は「一つの事実に対する原因や解釈は、複数考えられる」ということを学んでいく。

このような「なぜ?」「だから何?」「それって本当?」を粘り強く続けられる思考力(姿勢)を獲得できれば、四半世紀はメシを食っていけると思う。控えめに表現したが、当面のあいだ、けっこう良いお給料をもらうことができると思う。

逆に言えば、こういった姿勢で物事を見たり、考えたり、行動できる人は少ない。

3:相手から望ましいアクションを引き出す

このように、「アイディアや伝えたいことを立案」し、「それを正確に分かりやすく伝達」した後に、はじめて「相手から望ましいアクションを引き出す」ことができる。

ここで注意したいのは、「望ましいアクションが得られなかったからと言って、過剰に凹む必要はない」ということだ。

例えば、就職活動を「有用な人間が選ばれるプロセス」という風に捉えると、辛いし傷つく。営業活動を「自分の営業力や努力を問われる実践の場」という風に捉えると、辛いし嫌になる。

そうではなくて、「自分が劣っているからではなく、合っていないから」とか「入ってから後悔する会社を排除することができて、良かった」とか前向きに捉える方が気が楽だし、中長期でも幸福度が高い。

本当は、日本の有名企業に就職すること自体が合ってないのかもしれない。留学したり、自分で会社をつくったり、フリーとしてやっていったり、NPOに入ったり、他の道の方が合っているかもしれない。

立て続けに落とされると凹む気持ちもよく分かるけども、そこをぐっと堪えて、「自分とは何か?何がやりたいのか?」という情報の収集と解釈、そして、「それを正確に伝える」方法を考えて実行することに注力した方が良い。

最後に、「就活は気持ち悪い」と感じながら、就活する学生へ。

「違和感」を感じながら、イス取りゲームを続けるのはやめた方が良い。有名企業の偉い人に「仰る通りです」なんて言いながら自分を偽るのは、君に合ってないのかもしれない。

君にふさわしいのは、他の教室に移動して、誰も座ったことがないイスに座ったり、あるいは、教室の隅っこでイス自体を作ることじゃないかな?

大きな視点で見た場合、「こういう変なヤツの方が、社会には必要」だと僕は思う。

「自分で考えた」と思っていることの多くが、「親や先生など、世間様が考えたこと」だったりする。実は、「せっかく良い大学に苦労して入ったのに」という埋没費用に溺れているのかもしれない。

もっと、自分の「違和感」を大事にしよう。

きみが感じる「違和感」こそが、きみの存在理由であり、価値の源泉だと思う。

四半世紀は、しんどいかもしれないけども、
次の四半世紀は、そんなきみが、みんなを食べさせているかもしれない。

ただ、自分を正確に理解してもらう努力は、怠らないようにね。
どちらかと言うと、僕は君たちの仲間だ。

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共感を呼ぶストーリーをつくる3つのポイント(シナリオの基礎技術から学ぶ)


起業後、1011日目。

今日は、 「共感を呼ぶストーリーをつくる3つのポイント」について。

最近、ソーシャルメディアの台頭によって、「共感」について語られることが多くなった。

電通が提示した「ソーシャルメディア時代の新しい生活者消費行動モデル概念(SIPS)」は、Sympathize:共感する→Identify:確認する→Participate:参加する→Share&Spread:共有・拡散する、という順番だ。

とにかく、「共感」してもらえないと、何もはじまらない。

お金をたくさん使って、露出&誘導する広告を貼っても、インセンティブを設けても、記事化&Tweetしてもらっても、肝心のコンテンツに「共感」の要素がなければ、さみしい結果になる。逆に、コンテンツ自体に強烈な「共感」の要素があれば、そんなに予算をかけずとも、確認&参加&共有・拡散されていく。

実際のところ、多くのソーシャルメディアを活用したキャンペーンやブログの拡散などは、地味に、あらゆるところでスベっている。

「共感を得ることの難しさ」に多くの人がぶち当たっている。正確には、よりごまかしにくく、そして、可視化されやすくなっただけだが。

だから、広告・PRの世界では、「どうすれば、より多くの共感を得ることができるのか?」について、ソーシャルメディアマーケッターと言われる人達の支援を求めることがある。

しかし、この人達の多くが支援する領域は、既にあるコンテンツ自体の「共感」を増幅させるための導線設計に留まる。「共感を呼ぶコンテンツ作り」は、もっぱら、クライアント側によるものだ。

加えて、最近は「論理」ではなく「物語」によって、自社の商品や人物を訴えかけるべきだという話をよく聞くようになった。人間は感情の生き物であり、単純な物質的欲求は満たされてしまったから、「論理」ではなく「ストーリー」にによって、人は動くと。

以上、「共感を呼ぶストーリーをつくる」技術が求められている。

僕はそのヒントを、映画やアニメやテレビドラマにおけるシナリオに求めるのが良いと思う。なかでも、「観客動員数1,000万人突破!」とか「視聴率30%以上!」などの大ヒット作のシナリオに。

なぜなら、大ヒットした映画やアニメやテレビドラマは、「共感」の宝庫だからだ。

まず、共感が得られなければ、僕たちは何時間も集中して、それらを観ることができない。次に、テレビドラマであれば数千万円単位、映画であれば数億円単位の制作予算を投下する、とてもギャンブル要素の強いビジネスだ。最後に、ソーシャルメディアとかブログとかよりも、歴史が長い。映画は100年以上、テレビも50年以上の歴史を持つ。

だから、長時間ユーザーを惹きつけ、ギャンブル性の高いビジネスにおいて、50〜100年もの歴史の中で大ヒットした作品の中に、「共感」の要素が満載なのはあたりまえだ。

映画やテレビドラマを0→1で生み出すのは、シナリオライターの仕事だ。もちろん、企画するプロデューサーや出演する俳優もカギを握っているが、「共感」を呼ぶ作品ができるか否かの根幹を握っているのは、シナリオライターだ。

僕は大学在学中に演劇の脚本を書き、シナリオスクールにも通ったことがある。そして、年間200本以上は、TSUTAYAのビデオを借りて観ていた。

以下、シナリオの基礎技術から学ぶ「共感を呼ぶストーリーをつくる3つのポイント」

1:共感を呼ぶ主人公を配置する

「強み」と「弱み」を兼ね備える主人公を置くこと。

観客、商品やサービスであればお客さん、ブログで言えば読者は、その中のストーリーを自分自身に置き換えて物語を味わう。「自分にとって、どんな意味があるのか?役に立つのか?」というようなことをチェックする。

その際、みんなが自分を投影するのは、ストーリーの中の「主人公」=「1人称」。だから、共感できる主役を描く必要がある。これができない限り、観客は客観的に物語を観ることになる。つまり、本当の意味では「参加」してない。

共感する主人公の条件は、「強み」と「弱み」を兼ね備えていること。

強みの要素は、多岐にわたる。

献身的、権力に立ち向かっている、善意に溢れている、行動力がある、やさしい、知恵がある、金持ち、運動神経が良い、人間性豊か、一芸に秀でている、家庭を大事にしている、明朗、自分に厳しい、容姿が美しい、かわいい、ユーモアがある、若い、有名、包容力がある、忍耐力がある、たくましい、など。

上記のような分かりやすい「強み」以外にも、悪徳のできる人、図々しい人、意地悪い人、毒のある人、要領が良い人、色気がある人、なんかにも憧れの要素はある。

とにかく、観客に「ああなったら良いなあ」と思えるような願望を起こすような「強み」がなければ、主人公を追いかける気すらおきない。

しかし、完璧すぎる人、聖人君子すぎる人、強すぎる人は、憧れの対象ではあっても、自分を投影して、同じ一人称でドラマや商品やブログを見てくれるようにはならない。

憧れとともに、主役に「弱み」がなければ。

例えば、ウルトラマンはムチャクチャ強い。基本的に、どんな怪獣が相手でも、倒すことができるぐらい強い。しかし、この強みだけを前面に押しだしていた場合、観客は「ああ、スゴいスゴい。どうせ勝つんでしょ」とウルトラマン(主役)を冷静 且つ 客観的に見て終わるだろう。しかし、ウルトラマンには「3分間しか戦えない」という「弱点」がある。この「弱点」によってはじめて、自分をウルトラマンに重ね、ハラハラドキドキしながら、応援したくなる。

他にも例えば、『ドラゴンボール』の悟空は、空腹に弱い。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティは、過去と未来、そして自分が何者か、語ることができない、という弱みを持つ。観客が自分と同一視し、ハラハラドキドキしながら応援してくれるような魅力的な主人公には、必ず、弱みがある。

「ああ、自分もああなりたいなあ」という強みで惹き付け、「なんだ、自分と同じじゃないか。分かるなあ」という弱みによって、自分と観客を同一視させる。

コレが、観客をストーリーに没入させる主人公の作り方だ。

2:対立を描く

外部との対立を通じて、内部の対立を描くこと。

強みと弱みを兼ね備えた主人公が登場しても、主人公の生活が平坦でなんの問題もなければ、観客は惹き付けられない。ドラマチックじゃないから。

ドラマの本質は、「対立」だ。

まず、主人公に外部との対立を起こす。人災、天災、病気、失業、戦争、受験、貧乏、邪魔者、ライバルなど、なんでも良い。できれば、「主人公の目的を阻む、宿命的なもの」が望ましい。

例えば、『ウルトラマン』であれば、地球の平和を乱す怪獣。『ドラゴンボール』であれば、同じくドラゴンボールを集めるレッドリボン軍・ピッコロなど。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』であれば、自分を惚れてしまう母親・スポーツ年鑑を手にしたビフ・デロリアンにガソリンがないという問題、など。

このような外部との対立だけでも、十分観客は惹きこまれる。しかし、本当に強い対立は、内部の対立だ。主人公の心の中で起こる対立、つまり、葛藤だ。

例えば『ガンダム(1st)』では、アムロは終始葛藤している。目に見える対立は、ジオン軍(外部)との対立だが、アムロの心の中の対立の方が激しい。そこに観客は惹き付けられる。

まず第1話で、民間人 且つ 年端も行かない少年なのに、成り行きでガンダムに乗ることになる。しょっぱなから、確固たる決意をもって、連邦軍に入隊したわけではない。

しかし第7話では、「命が危ないから、ホワイトベースから降りたい」と懇願する避難民に対して、「誰が、自分だけのために戦うもんか。皆さんがいると思えばこそ戦ってるんじゃないか。僕はもうやめますよ?」と、恐怖と苛立ちを覚えつつも、戦う意義を語っている。

ところが第9話では、自分を殴ったブライトに対して、「戦いが終わったらぐっすり眠れるっていう保証はあるんですか?」と問いつめる。つい先日、「命の保証」を求める避難民に苛立ちを見せたアムロが、自分の睡眠についての「保証」をブライトに求めている。終始、葛藤だらけだ。

このように、主人公ではどうにもならない厄介な対立を外に抱えつつ、それが引き金になって、内部の対立・葛藤を見せることによって、観客は強く惹きこまれる。具体的には、我が事のように物語を味わうことになる。

3:テーマを感じさせる

テーマを、論理ではなく、感情に訴えかけること。

強みと弱みを兼ね備えた主人公が、外部との対立を通じて、内部の対立を描いても、そこに作者の主義主張=テーマがなければ、人に感動を与えることはできない。ここまでできれば、「共感」は、「感動」に昇華する。

よくあるのが、テーマを主役のセリフや論理だけで説明してしまう誤り。

例えば、『プラトーン』では「戦争は良くない」とかいうセリフやメッセージは一切出てこない。それどころか、主役にすらほとんどセリフや独白もない。ひたすら、ベトナム戦争で起こったこと、その中での人間関係や主人公の感情を淡々と描写していく。

監督自身の実体験にもとづき、アメリカ軍による無抵抗の民間人虐殺、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人など、リアルなベトナム戦争を描いている。

そしてラストも、アメリカに帰還するヘリコプターの中で、主人公が泣き、呆然として終わる。最後は、ヘリに差し込む光のせいで、主人公の表情すらも見えない。物悲しい音楽と共に。実に、余韻のあるラストだ。

この映画は、「描かないことによって、描く」という最高の技法を用いて、テーマを観客が勝手に「感じる」ことに成功している。少なくとも、僕は泣いた。

このように、発信主が直接的に主義主張を語ることに終始したり、事実と論理だけで納得&行動させるのではなく、暗に感情に訴えかけた方が、主義主張の浸透と共感は得られやすくなる。つまるところ、観客は作者の「考え方」に感動する。しかし、他人からそれを押しつけられたり、論理的に説得されるのは、嫌いだ。物語の主人公=自分という視点によって、自然に「感じる」方が100倍好きだ。

以上、共感を呼ぶストーリーをつくる3つのポイント。これらのポイントを自身の商品やサービス、ブログ記事なんかに意識して盛り込めば、共感が得られやすくなるだろう。

最後に、最も重要なこと。

それは、自分と社会への観察を徹底して行うことだ。観察ではなく、洞察が望ましい。洞察とは、物事を観察して、本質や、奥底にあるものを見抜くことだ。

つまるところ、自分の強みや弱みを知ることも、外に対立を見いだすことも、自身の葛藤を見つめることも、テーマを感じさせる表現も、鋭い洞察がなければ生まれない。そこには、「作家の目」「作者の目」というモノが根底にある。

シビアなことを言うと、共感を呼ぶ商品やサービスが作れない人、文章が書けない人は、「うまく表現できない」という技術的・表面的な問題よりも、「自分と社会が分かっていない」という根本的な内面の問題の方が大きい。

これらの洞察を深めるための近道はない。ひたすらに、社会を見つめ、自分を見つめることによって、「本当の問題は何か?」を問い続けると共に、分からないながらも解決のために行動していくしかない。

たしかに、自分や社会を理解するために、映画やアニメやテレビドラマを観たり、本をたくさん読むことは有効だ。しかし、そもそもの漠然とした疑問や問題意識が自分の中になければ、自分や社会を的確に表現している描写・言葉に出会っても、ピンとこないで終わるだろう。

しかし、文字通り、不幸中の幸いなことに、今は急激な外部環境の変化によって、我々の周りには、新しい厄介な問題が山ほどある。少子高齢化、国家財政の危機、グローバル化、エネルギー問題、働く目的の喪失 など

大きなテーマを伝え、より多くの人の共感を呼びたいということであれば、どれだけフォロワーを集めるかとか、どれだけLikeを集めるか、タイトルをどうつけるのか、といった小手先の問題は脇に置いた方が良い。何より、もっと自分と社会を見つめることに意識を集中し、もっと大きな問題、さらに言えば、社会問題にあたった方が良い。

英語で、ビジョンがある人のことを”man of vision”と言う。
そして、洞察力のある人のことも”man of vision”と言う。

シェイクスピア、夏目漱石、ビリー・ワイルダー、ジュゼッペ・トルナトーレ、手塚治虫および、山田太一さんや北川悦吏子さんなんかは、きっと、僕らに言うのじゃなかろうか。

“洞察もビジョンもないのに、共感もクソもねーだろ”

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会社経営について、過去1000日間考えたことをテーマ別に分類した


起業後、1005日目。

今日は、過去1000日間考えたことをテーマ別に分類した。

最近、「これから起業します!」とか「起業しました!」とか言って、
僕を訪ねてきてくれる人が増えてきた。

その度に、「おめでとうございます!」とか「いいですね!」とか「楽しみですね!」など、小学生の作文みたいなことをニタニタしながら言って、終わってしまう。

そこで、「過去記事をまとめ、テーマ別に分類することによって、
少しでも参考になりそうなことがお伝えできないか」と考えた。

まとめてみたら、本1冊分くらいの分量になった。
もしよろしければ、気になったテーマだけでも、立ち読みしてってください。
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1:他人の頭を借りる

専門家に対する心構え
自転車屋の小林さん1
自転車屋の小林さん2
自転車屋の小林さん3

2:自分を知る

起業家育成セミナー(パワーテクノロジー中島さん)
起業家育成セミナー(セプテーニ佐藤さん)
故郷から自分を知る(浜松)

3:企業理念

利益と理念
企業理念1
企業理念2
企業理念3
希望とはなにか
希望が生まれるシカケ
起業後1000日目に見えた限界と今後

4:企業文化

HALOの由来
企業カルチャー1
企業カルチャー2
企業カルチャー3
企業カルチャー4
震災を受けての社内ガイドライン
労働と自由
労働と承認

5:ビジョン

【会社】

2009年 HALOの抱負1
2009年 HALOの抱負2
2010年のHALOビジョン
2011年の方針

【自分】

2009年 矢野の抱負
ビジョンと死
2011年やらないことリスト(矢野)
大学生の就活「本当にやりたいこと」

6:経営戦略

将棋と経営戦略
床屋と競争戦略
起業家育成セミナー(アドウェイズの岡村さん)
埋没費用の偏見と意思決定
自分なりの風邪予防

7:資金調達

資金調達と信頼
資金調達とバカ者
資金調達と気迫1
資金調達と気迫2
VCが投資したくなるベンチャー経営者

8:オフィス

オフィスと方丈記
オフィス移転しました。
オフィス移転と星の王子さま

9:ビジネススキル

HALO内研修1(クリティカルシンキング)
HALO内研修2(日本語力)
プレゼン資料の作り方
ビジネス問題の考え方
時間管理の仕方

10:知的非常識

織田信長とベンチャー経営
黎明期 スタート
二郎と守破離

11:採用

強みと採用
地頭と採用
野望と採用
耐性と採用
HALOの採用1
HALOの採用2 in韓国
HALOの採用3(待遇)
HALOの採用4(会社説明会 in韓国)
HALOの採用5(エントリー from韓国)
HALOの採用6(内定 to韓国)
新卒入社式 2010

12:育成

起業家育成セミナー(エフルート尾下さん)
HALOの新卒がブログを立ち上げた
HALOのインターンシップ2010(出会い編)
HALOのインターンシップ2010(共同生活編)
HALOのインターンシップ2010(内定編)
理想の先生

13:役員合宿

合宿と寝言
HALOの人事(役員)
HALOの人事(役員)2

14:組織

新規事業プランと人
パートナーの伊勢修
パートナーの中林義太郎
パートナーの利岡伸一
風邪から学ぶ

15:営業

決済者の気持ち1
決済者の気持ち2
決済者の気持ち3

16:グローバル化

多国籍化と正義
グローバル化に伴う日本の混乱

17:事業

HALOの事業ドメイン
HALOの自社プロダクト リリース
Follolinの立ち上げ秘話と思い
【Follolinで緊急支援広告を開始】東北地方太平洋沖地震を受けて
【Follolinの緊急支援広告を追加】東北地方太平洋沖地震を受けて

18:ソーシャルメディア

Weak tiesとTwitter
1回のつぶやきで3,000回以上RTされると、何が起こるのか?
Twitterにおける影響力を測定するスカウター「KLOUTスコア」が面白い
「KLOUTスコアが高い企業は、何がちがうのか?」100社の徹底比較から見えたこと
【生データDL可能】有名企業80社のKLOUTスコアとその運用内容
田舎のオヤジに見る影響力とその行く末

19:社長

オプトの鉢嶺さん
起業家育成セミナー1(オプト鉢嶺さん)
起業家育成セミナー6(Klab真田さん)

20:起業

会社の看板
【告知】起業家精神が世界を変える@慶應(三田)
【FB】Infinity Ventures Summit 2010@京都

21:成果

【業績】

HALO 1ヶ月目の成果
HALO 1年目の成果
HALO 3ヶ月目の成果
HALO 4ヶ月目の成果
HALO 5ヶ月目の成果
HALO 6ヶ月目の成果
営業開始から1年
HALO 5Q目の成果
HALO 2年目の成果

【ブログ】

Halo effcet 1ヶ月目の成果
Halo effect 2年目の成果

22:その他

笠地蔵と販管費
今日の師匠:掃除のオジさん
「自分の人生を肯定して生きる」ススメ
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そろそろ、1万時間くらいは考えたと思う。

経営は、らせん階段だ。

ぐるぐる同じようなところを回っているようでいて、
実は、少しずつ、上に登っている。

少しずつ。

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起業後1000日目に見えた限界と今後


起業後、1000日目。

今日は、起業後1000日目に見えた限界と今後について。

おかげさまで、起業後1000日目を迎えた。

起業後、1年以内に倒産する企業の割合は30~40%、3年以内に倒産する企業の割合は70%、10年以内に廃業する企業の割合は93%だそうだ。

創業時に倒産・廃業しようと思って、独立起業する人はいない。にも関わらず、現実は、多産多死の世界だ。起業する人はリスクを負って、さまざまな夢や志をもって起業する。

僕の知る限り、創業者の価値観は、創業時よりも廃業時に色濃く出てくる。
特に、至るところから未収金の回収に追われる際に、色が出てくる。

債権者の人達はみな、「どうにか、自分だけは回収しよう」と躍起になる。創業者・社長は、「本当に申し訳ございません。どうにかあなたにだけは迷惑かけないよう、なるべく早急にお支払いしたいと思います」と各所に本気で頭を下げて回る。謝罪し、説得する相手は、取引先・銀行・社員・ビルオーオーナーなど、多岐に渡る。

さまざまな関係各位に対して、創業者・社長は本心から頭を下げて、できる限りの金策に奔走しているに違いない。申し訳なくて、情けなくて、涙も枯れる状態だ。しかし同時に、頭の中では「誰に、いつ、どのくらい支払うか」という優先順位をつけている。創業者・社長がパニくったら、終わりだ。そこに、創業者・社長の本当の価値観が出てくる。

例えば、「すべてはお客様のために」と語っておきながら、最後には、社員への給与支払いを優先させたり、自分の懐に有形・無形の形で資産を逃がしたりなんてことは、よくある話だ。廃業時、会社の銀行口座におけるお金の出入りに、「本当は、何を重視していたのか?」如実に現れる。

自分の価値観「本当は、何を成し遂げたいのか?」を見つめ、自分に正直になることは、創業者・社長にとって最も重要なことだ。消極的な意味では、周りのみなさんに迷惑をかけないため、積極的な意味では、色んな力を結集して大事を成し遂げるために、とても大事なことだ。

僕が、成し遂げたいと思っていることは、「希望が生まれるシカケをつくること」だ。

具体的には、子供の頃に言って聞かされた「一流大学を卒業して、大企業に就職し、マイホームを建て、年金暮らしで余生を送る」という既に破綻しつつある大きな物語とは違う「明日が楽しみになるような」新しい物語をつくることだ。多少状況は違えど、先進国の中では、広く渇望されていると思っている。そして、現在進行形で発展している国々でも、近い将来同じようなことになるだろう。

創業以来、僕が繰り返し自問自答してきたことは、
「オマエは、本当にそれがやりたいのか?」ということだ。

1000日経った今日でも、答えは、YESだ。

しかし、「だれの、どんな希望を、どうやって、生むのだ?」という具体的なことについては、恥ずかしながらまだまだ、もやっとしている。

逆にハッキリ分かってきたことは、「自分はいかにモノを知らないか」ということだったり、「自分はいかに苦手なことが多いか」といった情けないことばかりだ。

途中で悟って、創業者・社長の本質的な役割は、「問題を発見して、理想の状態を示すこと」であることは分かったのだが、肝心の問題も具体化できていないで、不甲斐ない思いに駆られている。

一方で、自分の無知や非力を知ることによって、他人の知識や考え方を拝聴することや、他人の強みを見いだして活かす重要性に気がついたり、対立する議論を俯瞰した上でアウフヘーベンを見いだしたり、と多少人間の幅が広がったような気がしている。

同時に、特定のコミュニティの中で共有されている知識やロジカルシンキングの限界も見えてきた。ロジカルシンキングというのは詰まるところ「同じ事実を共有している限り、みなが、同じ結論に至る」思考方法のことだ。

ある程度熱心に情報を収集し、論理的に思考できる人であれば、同じようなアクションに至る。だから、同じ業界内では商品やサービスがコモディティ化し、利益率はどんどん落ちて行く。加えて、新たなワクワクするような価値観やビジョンを提示することもできない。

だから、「希望が生まれるシカケをつくる」ために必要なアクションは、異なる業界だったり、性別だったり、国籍だったり、といった自分とは異なる知識・考え方を持つ異質な人達と交流し、相反する個性や考え方を統合することだと思っている。

そこには、アチラを立てればコチラが立たずといった板挟み、また、個人の中でも大きな葛藤や矛盾をたくさん見ることになるだろう。しかし、そこを乗り越えることでしか、新しくてワクワクするような物語は生まれないだろう。

少なくとも、狭い業界・性別・国の中で把握している事実をもとに、論理的に考えてアクションしても、将棋で言うところの「詰んでいる」状況に陥るさまは、いたるところで確認できる。あえて具体例は挙げないが、ともかくそういう気配が充満している。

僕は根性がないので、行き詰まりそうな状況が見えたら、まず、お互いの成功体験や常識を脇に置いた上で、異なる人たちと対話したいと思う。

そして、「よく分かんないけど、とりあえずやってみよう!」とか「無駄に終わるかもしれないけど、話してみよう!」みたいな「若さと愚かさ」を持ってアクションしていきたい。

こうして得られる有力な仮説は、指し手を人間からコンピューターに変えることかも知れないし、将棋のルールを変えることかも知れないし、将棋で戦うこと自体から早めに降りることかもしれない。

いずれにしろ、こういう状況における筋の良い手は、経験を詰み常識を備えたプロの棋士が、「アイツはけしからん!」と眉をしかめるような類いの手だと思う。

最後に、これまでこのブログを読んでくれたみなさんへ
1000日目を記念して、御礼とご提案。

今まで読んでくれて、本当にありがとうございます。

今まで読んでくれたということは、皆さんは、もやっとした問題意識を共有する広い意味での「同志」に違いない、と僕は思っています。

是非、一度リアルでもお会いして、いっしょに話をしてみたいのですが、どうでしょう?

業界も会社も年齢も性別も国籍も違うし、会ったこともないと思うのだけど、
きっと、昔から友達だったような出会いになると思うのです。

お互いに気づきがあって、やっかいな問題を再定義できるような
ステキな友達に、僕らはなれると思う。

そしていっしょに、新しい希望の物語を描いていきたい。

以上、千日手、終了のお知らせ。

Twitter:@YANOTAKASHI

以下、同志の方々(「なかのひと」より 順不同)

テプコシステムズ オプト フラクタリスト サイバーエージェント モバイルプロダクション オロ 毎日コミュニケーションズ ゴルフダイジェスト・オンライン マッキャンエリクソン インテック 日本経済新聞社 セプテーニ・ホールディングス 電通イーマーケティングワン ジョブウェブ ヱスビー食品 ディー・エヌ・エー ミクシィ 博報堂 ライブドア ネットプライス 森ビル リクルート 集英社 Jストリーム シーエー・モバイル 朝日広告社 楽天 光通信 SBIホールディングス 日本ユニシス パイプドビッツ mediba 慶應義塾大学 サイバー・コミュニケーションズ アイ・ティー・エックス 電通国際情報サービス アサツー ディ・ケィ ジグノシステムジャパン 毎日放送 ソニー はてな ディーツーコミュニケーションズ ニフティ 日本学生支援機構 ガイアックス 静岡県立大学 グリー 京都造形芸術大学 エムスリー あとらす二十一 アスコン ワークスアプリケーションズ コニカミノルタホールディングス アシスト デジタル ガレージ 宮城大学 大阪大学 ヤフー ビーティーディースタジオ カヤック フロム・ソフトウェア 電通 エン・ジャパン ロックオン 九州産業大学 新通 The Boston Consulting Group 九州大学 監査法人トーマツ エヌ・ティ・ティ・データ東京エス・エム・エス エキサイト NECビッグローブ ホットリンク 早稲田大学 ジェイ・エム・アール生活総合研究所 旭情報サービス 富士通 アトム 奈良ドメイン 石川島播磨重工業 アドウェイズ ロボット シリコンスタジオ 首都大学東京 コンピュータ総合学園HAL専門学校 GMOインターネット 千葉大学 富士フイルム 東京大学 日本経済広告社 国立 電気通信大学 日本郵船 タイムズ・スクエア オムニバス・ジャパン 全日本空輸 シーサー アイ・エム・ジェイ NTTコミュニケーションズ 筑波大学 カシオ計算機 トランス・コスモス エヌ・ティ・ティレゾナント ディスコ ビービット キヤノンマーケティングジャパン ネットマークス 日立製作所 日本精機 ライトアップ ニューズライン アイレップ 弥生 日本ヒューレット・パッカード ドラゴンフィールド オムニチュア 横浜市立大学 エヌ・ティ・ティ・コムウェア アットコラボ有限会社 ネットムーブ セコムトラストシステムズ ニッセン ポッカコーポレーション 大日本明治製糖 デジタルフォレスト ソニックジャム 古河インフォメーション・テクノロジー 電算システム 横山商会 日本航空インターナショナル 電通レイザーフィッシュ 綜合スタッフ 武田薬品工業 前田道路 琉球新報社 NHN Japan 日本電気 東京サーベイ・リサーチ フジミック ソニー・コンピュータエンタテインメント リクルートマネジメントソリューションズ ソフトバンク エヌ・ティ・ティ・アド サラヤ アレフ・ゼロ フルスピード インタークエスト システムコンサルタント 中電シーティーアイ 東芝ソリューション 東京ドメイン ファミマ・ドット・コム インタースペース 富士通ゼネラル KDDI研究所 三菱商事フュ-チャ-ズ証券 インターネットイニシアティブ サイタスマネジメント 総務省 サンケイリビング新聞社 太陽生命保険 任天堂 日本IBM タイレルシステムズ ケイ・ライターズクラブ 富士通[web.ad.jp] ニコン インクリメント ピー 東京エレクトロン エム・ビー・アイ 松井証券 東北大学 プレスアート ジェイエイシーリクルートメント ルネサス テクノロジ 日本ヒューレット・パッカード 凸版印刷 PricewaterhouseCoopers ソーテック 玉川大学 ダイヤモンド社 コマースニジュウイチ 白組 ドワンゴ イマジニア インターネットウェア エンターブレイン エコーシステムズ 日本電産リード TTK セイコーエプソン 三和電子 情報工房 チームラボ カプコン ジャルインフォテック カンダコーポレーション コアアドインターナショナル 日機装 ワーナーミュージック・ジャパン システムベース リコー エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ バンダイナムコゲームス 三井住友カード インターナショナルシステムリサーチ 佛教大学 オリンパス 沖縄ドメイン エイチーム ソリトンシステムズ アグレックス ガンホー・オンライン・エンターテイメント 山梨大学 大分大学 ほっちゃテレビ アニプレックス ブロードバンドタワー 山形短期大学 文部科学省 金沢大学 京都女子大学 元気 コア デル キデイランド 福井大学 日本マイクロソフト 伊藤忠テクノソリューションズ イハラケミカル工業 ヤラカス舘本店 エール情報システムズ トーセ シーエーシー 日本赤十字社 光文社 日本上下水道設計 立命館大学 電通ヤングアンドルビカム 東京歯科大学 ビービーエムエフ セガ 名古屋大学 吉野家ディー・アンド・シー 東京短資 ネットワンシステムズ 東京理科大学 エヌ・ティ・ティ・データ関西 ファンコミュニケーションズ AXSEED メディコム・トイ 双和電機 シャープ 理化学研究所 京三製作所 ビーグッド・テクノロジー エスシーシー 琉球大学 小学館 熊本ソフトウェア ベンチャーリパブリック KDDI KVH カカクコム さくらインターネット 東京理科大学 新日鉄ソリューションズ 医薬品医療機器総合機構 イメージ情報開発 日興電気通信 アリババ デジタルテクノロジー エイチアイ SAPジャパン 東京工業品取引所 三井化学 ノッキングオン 東京農工大学 リーダー電子 広島市立大学 トゥー ジョイント・システムズ・サービス サンワコムシスエンジニアリング CROSS BORDERS 明治薬科大学 電力中央研究所 NEC Corporation ヤマシンフィルタ ピクセラ ボルテージ ヒトメディア 大学共同利用機関高エネルギー加速器研究機構 アイ・ピー・レボルーション 山口大学 エヌ・ティ・ティ・データ三洋システム エストコスモ 第一中央システムズ ワイズマン たびゲーター USEN 光栄 テクノア 東日本計算センター ほぼ日刊イトイ新聞 ドロップシステム セントラル・コンピュータ・サービス 山口ドメイン トランスネット エイジア 青山学院大学 岐阜大学 東京女子医科大学 カウベルエンジニアリング 京阪電気鉄道 筑波技術大学 バーズ情報科学研究所 シナノケンシ 有限会社アイビージー ナウプロダクション ライブレボリューション 九州工業大学 京都精華大学 シンプレクス・テクノロジー VOYAGE GROUP[ECナビ] アベリオシステムズ オムロン エルアンドシーデザイン 富士ゼロックス インテージ ジークレスト 兵庫県立大学 スペースシャワーネットワーク デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム Fringe81 イー・アクセス 秋田県立大学 エー・シー・エス債権管理回収 明治大学 エム・エス・コミュニケーションズ 国立遺伝学研究所 シーキュー出版 総合ピーアール 群馬大学 早川書房 ライブドア[livedoor.com] ザッパラス 東京工業大学 マイクロアド パナソニック 八十二システム開発 味の素 ゼンリンデータコム トレンドマイクロ 中央大学 ムラウチ 中日アド企画 ウェブクルー デジタルハリウッド WORKPORT チャンスイット エアネット アイアンドエス・ビービーディオー ドゥ・ハウス エヌシーアイ総合システム コンピュータシステム研究所 ゼロスタートコミュニケーションズ シスメックス アプレッソ タイムインターメディア 豊橋技術科学大学 レンタルオフィス クロスコープ 東映アニメーション ネットイヤーグループ 農林水産省農林水産技術会議 駒沢女子大学 シックス・アパート ソフトバンクテレコム リード・レックス 国立国会図書館 大日本印刷 ソフトバンクIDC 地域環境計画 エム・ロジック ベーシック エヌ・ティ・ティ ピー・シーコミュニ オービック 国際基督教大学 エヌエイチケイエンタープライズ インターリンク 主婦の友社 アクティブ・ワーク NIKKO アイ・アール・アイ コマース アンド テクノロジー ワンゴジュウゴ 鳥取大学 メディアインデックス 三菱重工業 アサツー ディ・ケィ 日本デジタル研究所 リクルートエージェント 菱化システム ジャフコ もしも 住友電気工業 ドリコム スターツ出版 東芝 日本技芸 アイティメディア オープンドア バスキュール クルウィット マーズ 大興電子通信 キーポート・ソリューションズ 夢の街創造委員会 京都大学 アクセルマーク 森ビル GMOホステイング&セキュリティ NTTデータテラノス アエリア イーライフ CSKホールディングス アクセンチュア ゲッティ イメージズ ジャパン 法政大学 ユニメディア ネクスト バローズ ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング 比較.com いちよし証券 イメージソース アスカ・クリエイション 三井造船 大塚商会 フリュー エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ 日本電信電話 長瀬産業 ユミルリンク エヌ・ティ・ティ・データ ビットアイル ジップス ケイブ ワンパク 清水建設 丹青社 サイバーマップ・ジャパン ジェイストリーム YICHA アウンコンサルティング サーチテリア アンカーテクノロジー I&Gパートナーズ バンダイ バリューコマース かなめい ジェイアール東日本企画 サクラ工業 ソネットエンタテインメント エヌ・ティ・ティ・ドコモ IMJモバイル ぐるなび プロダクション I・G アドバンス ファーストリテイリング 東北新社 ファクトリアル 時事通信社 サイバードホールディングス マスメディアン アイ・ティー・シー ネットワーク フリーセル みずほキャピタル インテリジェンス 資生堂 三菱総合研究所 北日本港湾コンサルタント ソフト・オン・デマンド ミッションステートメント エイケア・システムズ パワーテクノロジー アビームコンサルティング フェイス イージーユーズ maneo Universal Music Group ジェイマジック ハウフルス 三三 ネットドリーマーズ シンクウェア パソナ コムスクエア 三菱自動車工業 日本オラクル 日本アジア投資 安田企業投資 クレオ

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田舎の床屋のオヤジに見る影響力とその行く末


起業後、999日目。

今日は、田舎の床屋のオヤジに見る影響力とその行く末について。

1年ほど前から、僕はKLOUTスコアというTwitterやFacebookなどのソーシャルメディア上における、人の影響力を測定するツールの研究をしている。

研究を続けていくうちに、「ソーシャルメディアをほとんど使わないけども、影響力がある人」の存在が気になりだした。こういう人はたしかに存在するのだが、どうもネットとかマーケティングの業界にいると、おざなりにしてまう。

そのモデルの一つが、灯台下暗し。実の父親(64才)だった。

先週土曜日、僕は実家の浜松に帰省した。そこで、久々に父と時間を共にし、観察する機会を得た。すでに床屋を畳み、一切仕事をせず、文字通り、悠々自適な老後を送る父は、格好の観察対象だった。悠々自適と言えば聞こえは良いが、普段は実家のソファでゴロゴロしている。

父は、田舎のふつうの床屋のオヤジだ。

ところが彼は、子供4人を育て上げ、兄を国立大と大学院へ、僕を東京の私立大へ通わせた。そして、最近知ったのだが、彼が40代の頃には、土地と新築の家を全額キャッシュで買っている。そして今は、3ヶ月に1回ぐらいの頻度で海外旅行を楽しんでいる。祖父の代からの多少の蓄えと時代の後押しもあると思うが、この年になるとその財力に尊敬の念を抱かざるを得ない。

ちなみに、うちの床屋のサービスや価格は、他の床屋と比べて差別化できるようなものはなかった。しかし、父への聞き込み調査によると、平日でも最低毎日10人以上、土日や祝日には1日20人以上のお客が来店しており、同じようなサービスと価格を提供する近隣の床屋よりも、繁盛していたようだ。

「何が繁盛をもたらしたのか?」興味があった。

結論から言うと、「色々なことに首を突っ込み、対話することによって、浜松市内の一部地域における影響力を、他の床屋のオヤジよりも多く獲得してきたことが競争優位だったのではないか」ということだ。

一緒にどこかの飲み屋に行くと、必ず「おお!さーにい!!(父・定雄の愛称)」と声をかけられる。店長はもちろん、他のお客の中にもかなりの割合で父の知り合いがいて、そこから「最近どうだ?」みたいな会話がはじまる。場合によっては、ビールの中ビンあたりが無料でサービスされる。

道を歩いていると、色んな人が挨拶してきくれる。そこから「最近どうだ?」みたいな会話がはじまる。その相手は、子供から大人までかなり幅広い。そして、恐るべきことに、それらの人々の家族構成や仕事、趣味などについて、たいていうちの父は把握している。

床屋という商売自体が、田舎の集会所=コミュニティという性質を持っているから、知り合いが他の人より多いのも理解できる。しかし、驚くべきはその地域的広さだ。うちの床屋は浜松市内の北区(旧:引佐郡細江町/奥浜名湖のあたり)というところにあるのだが、他の町、区に行っても、話しかけられることが多いことから、その影響力の広さを伺い知ることができる。

だから、「似たような場所で、似たような価格で、似たようなサービスを提供する床屋が数軒あった場合、「どうせなら、さーにいのところに行こうかな?」という流れができても不思議ではない。

次に気になるのは、「どうやって、このような影響力を持つに至ったか?」ということだ。

そこで、「色々なことに首を突っ込む」という行動特性が出てくる。

まず、20代の頃から趣味で野球やソフトボールをやっていた。しかも、最大3チーム掛け持ちで。その上、30〜40代の頃には、4番 且つ ピッチャー 且つ 監督みたいな無茶苦茶なポジションで、選手としてプレイ&マネージメントを行っていた。その頃の選手にしてみれば、父はちょっとした兄貴&師匠的な存在なのだろう。

次に、30代になってからは、僕を含めた兄弟たちが通う学校のPTA会長をやっていた。最終的には、小学校&中学校&高校までオールコンプリートしたようだ。僕が小学生のときも、入学式や卒業式における「来賓祝辞」みたいなコーナーで、自分の父親が出てきたことを気恥ずかしい気持ちと共に覚えている。しかし、他の人からすれば、「偉いっぽい」オジさんということになるだろう。

最後に、昔から、むちゃくちゃ飲み歩いている。近隣の飲み屋はもちろん、浜松市街のキャバクラ、フィリピンパブ、コリアンパブまで、彼のテリトリーは広い。一度、彼と共にフィリピンパブに行ったことがあるのだが、当然のように「矢野定雄」でボトルが入っていた。そして、隣のオヤジのマイクを奪って、フィリピンパブでハングルの歌を歌いだす。挙げ句の果てに、僕の大学時代の友人とフィリパブ嬢と父と僕による総勢8人くらいによる「ジャンケンで負けたら一気飲みよ」ゲームを父が提案し、僕たちはクタクタになったことがある。にも関わらず、60を超えた父は当然のように2軒目の提案をしてきた。彼曰く、本当の遊びは3軒目からだそうだ。兄の報告では、浜松市内のおかまバーにも矢野定雄のボトルが入っているらしい。国籍はおろか、ジェンダーも飛び越えるその機動力と社交性には、驚くべきものがある。他の人から見れば、豪快に遊ぶ元気な楽しいオッサンということになるだろう。
※父は、オカマではない。

彼は、mixiだのTwitterだのFacebookだのは一切使わない。しかし、これだけ広範囲に色々なところに首を突っ込み、対話を重ねていたら、そりゃ一部地域の影響力も高まろうというものだ。

「やいやい、◯◯の××くんに誘われたで〜まいっちゃうや〜(遠州弁)」と彼はよくぼやく。そして、周りの人から頼まれたり、誘われたりすることに多少の煩わしさを感じつつ、「まんざらではない」感じで色々な物事を引き受ける。基本的には、自分の好きなことを商売のことを気にせずにやるスタンスをとっている。

中3の頃、一度だけ僕に「たかし(僕)、床屋になれ。床屋は儲かるぞ」と語ったことがあるのだが、たしかに、儲かっていた。しかし正しくは、「オマエが、オレが築き上げた顧客とそのPR手法を踏襲する限り、床屋でも儲かるぞ。そして、そのPR手法は、決して狭い視野で考えないことだ」ということだったのだと思う。

最近、浜松市内に限らず日本全国で、コンビニや飲食店のFC、郊外型の大型ショッピングモールによって、地場の個人商店や商店街が駆逐されている。また、それらに付随していた地域コミュニティも弱くなってきている。

しかし、このネットやソーシャルメディアに限らない影響力を拡大する方法、広い意味でのPRには、学ぶべき点が大いにあるだろう。まして、あらゆるモノがコモディティ化し、物質的充足感よりも、精神的充足感に価値が置かれる昨今においては、なおさら。

僕らは、ついつい、新しい変化に対して興味を抱くと共に、過度に評価しがちだが、よく目をこらせば、古き良きもので、未来でも役立ちそうなものはゴロゴロしている。

そのモデルの1つが、実家のソファでゴロゴロしている父(64才)だった。

最後に、「人が人に与える影響力は、最終的にはどうなるんだろう?」
という疑問に想いを馳せた。

そして、母親の墓参りをしていて、ふと思った。

「その人のオンライン&オフラインにおける影響を、
最も正確に測定できるのは、その人が死んだ後だろうな」と。

具体的には、葬式や墓参りの風景。

そのときに分かる影響力は、故人本人にはもはや意味がない。
しかし、残された人達には、大いに意味がある。

不思議なことに、生前に影響を与えれくれた人が死ぬことによって、
僕たちははじめて、本気で故人のメッセージを読み解こうとする。

影響力の範囲や深さの違いはあれど、こうして影響を受け合って、連綿と人間は進化していく。
そして、その大きな流れの中に、人間としての充足感があるのではないかと思う。

自分より大きな、善なる存在(地域コミュニティや先祖など)を思いながら、そういったものに対する結びつきを深めることは、特定の宗教をもたない僕たちにとって、大いなる安らぎになる。

都会とビジネスの喧噪から逃れて、ひとたび心を鎮めれば、
お寺の脇に立つ 苔むした地蔵あたりが、
あなたに大切なことを語りかけてくれるかもしれない。

たまには、故郷に帰るのも良いものだ。

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オフィス移転と星の王子さま


起業後、993日目。

今日は、オフィスの移転について。

8月8日にオフィスを移転した。
創業時のオフィスから数えて、3つ目のオフィスになる。

2008年創業時の1つ目のオフィスは、僕の自宅だった。僕の居住スペースと仕事スペースは渾然一体としていて、狭くて、とにかくワチャワチャしていた。。なにしろ、7畳しかなかった。

当時、第1号社員として働いていた利岡くんは、スペースがなかったので、トイレの真ん前に席を構えた。他のメンバーがトイレに行くたびに、「邪魔くせーな」という言われのない視線を感じたに違いない。その度に利岡くんは、「すみません」と言って席を立っていた。

当時、全然お客さんがいなかったので、真っ昼間なのに暇なときがけっこうあった。そんなときは、PS2のウィニングイレブンをやって、盛り上がっていた。「コナミのゲームは素晴らしいな!」と感動して、コナミさんにTELアポを試みたが、これが見事にアポがとれなかった。

当時、来客用のソファは僕のベッドでもあった。そこに上場企業の社長さんなんかがよく座ってくれて、なんだかCGみたいな感じがしたものだ。普通、CGは立派な背景に人間をはめ込むものだと思うが、このときは、しょぼい背景に立派な人間をはめ込む「逆CG」みたいな感じがした。

とんでもなくボロくて、狭いオフィスだったが、色んな人が来てくれたのは本当に嬉しかった。

2009年に引っ越した2つ目のオフィスは、主におしゃれアパレルショップが店を並べる渋谷区神南のビルだった。1つ目のオフィスの名前が「◯◯荘」だったのに対して、ここは「◯◯ビル」という名前だったので、静かな興奮を覚えたものだ。「オレたちもついにビルに入るときがきたか。。」と。築40年でALL階段なんだけど。

神南は、お洒落な若者が行き来する街だ。これまで、マーケティングやネット関係の人達とばかり交流していたのだが、この辺は、お洒落なショップ店員や飲食店の方がマジョリティーだった。

1Fでタバコを吸っていると、そういう人達とよく雑談がはじまった。やっていることもバックグラウンドも全然違う。新しいモノの見方や考え方に触れ、刺激的だった。

ある時、近所の店長から「自分、昔は渋谷でチーマーやってたっす。矢野さんもそんな感じですよね〜。そういう匂いがプンプンしますよ。」と決めてかかられたことがある。本当は、本読んだり、地下で演劇やったりなど、バリバリ文化系の大学生活を送っていたんだけど。「昔のことはイイじゃないですか。」とカッコつけてしまったことをココに白状する。

なんだか違う人達に認められたような気がして、嬉しかったのだ。

そして、2011年の昨日、3つ目のオフィスに引っ越した。

今度は、築6年でエレベーター付き。おまけに、オートロックまでついている。一気に近代まできてしまった。ポストモダンもすぐそこだ。

僕はここで、2つのことを思う。

1つ目は、「ここまでの道のりがとても楽しかった」ということだ。日本は他の国から見れば、豊かな国になった。新卒で大手の会社に入社すれば、最初からキレイなオフィスに入り、備品も充実している。それが当たり前だと思う。

しかし、本当に楽しいのは、少しずつ、右肩上がりに豊かになることだと思う。MTGテーブルがなかったけど買ったとか、ホワイトボードがなかったけどもらったとか、エレベーターがなかったけど付いたとか、その過程に充実感とか幸福感があるのだと思う。

その意味で、最初からキレイなオフィスで、モノも揃った状態で仕事をはじめる人達は、この楽しみを味わえないので、もったいない気がする。一方で、大きな会社や豊かな国を作った先輩や先人は、なんて楽しく、充実した時間を過ごしてきたんだろうと思う。そこには、若くて豊かな人達が知らない甘美な過去がある。

彼らが語る「苦労」という言葉に騙されてはいけない。それが楽しいんだから。

2つ目は、「多くの人達に支えられて今がある」ということだ。会社を創業した当初は、一刻も早く売上をつくらないと終了する局面だったので、一にも二にも「お客様の獲得」ばかり考えていた。「お客様とどう接するか」「お客様にどう思ってもらえるか」といった、直接的なことばかり考えていた。しかしやがて、そんなに単純に世界はできてないことを知ることになる。

一見、全然関係ない人。それは、同じビルに入っている人だったり、近所の飲食店のオジさんだったり、面接で一度だけオフィスを訪れる学生だったり、いかにも直接的な売上に繋がらなそうな人達が、見えないところで自社を支えてくれている。

同じビルに入っている人の親戚が、HALOの見込み客だったり、
近所の飲食店のオジさんが、飲んでる客にHALOの話をしてくれたり、
面接で一度だけオフィスにきた学生のお兄さんが、ソーシャルメディアマーケティングの課題を抱えていたり、なんてことがよくあるのだ。

誰かの知り合いの知り合いの・・と辿ると、お客様にたどり着く。「知り合いを6人辿ると、世界中の人にアプローチできる」なんて話は昔から言われていたが、同じ日本の中で限定した場合、ビックリするくらい早く、お客様にたどり着く。

たどり着くのは、良い話も、悪い話も両方だ。週刊誌やテレビを見る限り、悪い話の方が伝搬力は強いかもしれない。しかし、良い話もじっくりと時間をかけて確実に伝わる。
ココに時間軸を加えれば、一期一会の大切さがいっそう身にしみてくる。

最近、Facebookなどでソーシャルグラフが可視化されはじめたことで、ますます、僕はこの思いを強くしている。しかし、ネット上でつながったり、発言したりしている人の数や発言内容は一部に過ぎず、その1万倍以上、目に見えないものが我々を支えている。

「本当に大切なものはね、目には見えないんだよ」(『星の王子さま』より)

おかげさまで、この度、オフィスを移転することができました。
ありがとうございます。

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理想の先生


起業後、985日目。

今日は、理想の先生について。

前回のエントリーでは、「労働の報酬は、自由と承認。自由と承認は葛藤する」という話をした。

自由と承認が葛藤し、「何をすれば認められるのか分からない」人生は、長くて暗いトンネルに似ている。長くて暗いトンネルにおいて、「こっちの方が出口かもしれない」と光を照らしてくれるのは、先生の存在かもしれない。

今回は、人生を照らすような理想の先生について、勝手に定義してみたい。
前回マズローとか引っ張りだしてちょっと疲れたので、エッセイ風にお届けする。

僕が考える理想の先生には、以下、3つの特徴がある。

1:人間的魅力に溢れており、魅力の大半が、学ぶ姿勢と対象によってできている。

2:生徒は先生に憧れるが、先生は生徒をほぼ気にしてない。片思いの関係が続く。

3:結果として、継続的に学ぶ意欲と姿勢を生徒は手に入れる。
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1:人間的魅力に溢れており、魅力の大半が、学ぶ姿勢と対象によってできている。

一にも二にも、理想の先生には、人間的魅力がなければならない。
先生は、憧れの存在でなければならない。でないと、手本にしたいとは思わないから。
憧れる理由にも色々あると思うが、にじみ出る人間的魅力に適うものはない。

例えば、学生時代の先生について考えてみてほしい。影響を受けた先生は、決して、板書がキレイとか、顔が美しいとか、生徒の偏差値を上げるのが上手いとか、そういう類いのものではなかったではないだろうか。言い表すのは難しいが、みんな人間的魅力をもっていただろう。

人間的魅力という観点で言えば、不完全な部分や他人と違うことで後ろ指を刺されるぐらいがちょうど良いと思う。不完全な部分こそ個性であり、他人と違うことは、自分に自信があったり、信念があったりしないと貫き通すことはできないからだ。間違っても、「よくある普通の人」であってはならない。そんな人に憧れる人間は少ないからだ。

とっかかりは、「面白い人だなあ」でも「変な人だなあ」でかまわない。やがて先生を知るほどに、その面白さや変さが実は、信念であったり、豊富な知識や「なぜ?」「だから?」「本当に?」を継続的に問い続ける真摯な知的態度に裏打ちされていることを知る。

その魅力に対する感想は、「好き」である。好きだから、もっと先生の言うことが聞きたくなる。好きな先生が、何に影響を受けて、こういう人になったのか知りたくなる。好きな先生の好きな科目も、好きになる。先生は、僕の知らない大事なことを知ってるんじゃないか、と思ってやまない。こういう化学反応の触媒になるような人間は、理想的な先生だ。

2:生徒は先生に憧れるが、先生は生徒をほぼ気にしてない。片思いの関係が続く。

「魅力的な先生を好きになる」という心境は、ほとんど恋愛に近い。たしか、内田樹さんだったと思うが、「教育の現場は、そもそもエロスに溢れているから、教育者はそういった特性について自覚的でなければならない」と言っていた。僕には分かる。自分の知らないことを知っていて、且つ、自分が好きな先生は、独り占めしたくなるだろう。

しかし、そこで本当の恋愛や交際に発展してはいけない。理想の先生は、自分を想う生徒のことなんかに興味はなく、己の知的欲求や真理とおぼしきものに対して、夢中でなければならない。そして、その真摯な姿勢の継続が、先生の人間的魅力を形成していなければならない。

「私は勝手に好きで楽しいことを続けるから、君たちもまあ勝手にしてくれたまえ。じゃ。」ぐらいのスタンスがちょうど良い。自分のことを想う生徒にハマったりなんかしたら、先生の魅力が失墜する。

生徒にとっては片思いが続き、苦しい状態が続くのだが、好きな先生に認められるためには、先生が好きな科目やテーマや学びの姿勢を吸収せざるを得ない、という構造が望ましい。そして、その欲求は長いこと満たされないままにあることが望ましい。

若干変態っぽいことを言っていることに自分でも気がついているのだが、コレがベストである。

3:結果として、継続的に学ぶ意欲と姿勢を生徒は手に入れる。

このようにして、魅力的な先生は、結果として、生徒に継続的に学ぶ意欲と姿勢を与える。この「結果として」というのが、かなりミソだ。

人間は、他人から「勉強した方が良い」とか「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」とか説教されると、途端に嫌になってしまう不思議な生き物だ。どちらかと言うと、「やってはいけない」とか「やっても意味がない」とか言われた方が、燃える。少なくとも、僕はそうだ。

その意味で、世間から「異端扱いされてるような変な人に片思いする」なんてことは、大きな背徳感をともなうから、燃えないわけがない。ここまでお膳立てされて、はじめて「結果的に」学ぶ意欲と姿勢を手に入れるのだ。

知識や知恵の類いはどんどん古くなって価値がなくなっていくから、本当に大切なのは知識や知恵そのものよりも、学ぶ意欲や姿勢の方である。先生の魅力を形成するのも、こっちである。そしてそれらは、強制されて身に付くようなものではない。

以上ここまで書いて、僕にとっての「理想の教師」をカミングアウトするのは非常に恥ずかしいのだが、半分はぐらかして、半分本気で答えると、「ABOUT YANO」の「好きな作家」の欄に書いてある。

そう、理想の先生とは、作家であり、本なのだ。

逆に、空間も時間も超えることができるのに、
なぜわざわざ、同時代&同空間に存在する人のみを指名して理想の先生とするのか、
僕にはまったく分からない。

以上、時間と空間を超えて、みなさんも理想の先生をめぐる旅を楽しんで頂きたい。
自由に旅を続ける限り、学ぶ意欲や姿勢はますます良い塩梅になっていくだろう。

なんてことは、言わない。

僕は勝手に続けるから、皆さんも勝手にすれば良いと思う。

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労働と承認


起業後、982日目。

今日は、労働と承認について。

前回のエントリーでは、「働くことの本質的な理由の一つは、自由を得ることなんじゃないか」という話をした。

働くことの本質的な理由は、もう1つある。「承認を得ること」だ。

「承認を得る」というと、抽象的で分かりにくいが、マズロー大先生が体系的にまとめてくれている。「欲求5段階説」を参照されたし。


大ざっぱに言うと、人間の欲求には優先度・順番があり、ピラミッドの下から順(生理的欲求→安全の欲求→・・・)に欲求は満たされていく、という仮説だ。

下の方の「物質的欲求」とは、お腹空いた(食べたい)とか、眠い(寝たい)とか、寒い(温まりたい)とか、身の危険を感じる(安全なところに避難したい)などの欲求のことだ。

先進国においては、この「物質的欲求」にあたる「生理的欲求」「安全の欲求」がおおむね満たされているので、多くの人は下から3段目より上の「精神的欲求」を求めている。

例えば、先の東北大震災などで、一時的に「物質的欲求」が欲求不満になることはあるが、満たされれば、再び「精神的欲求」の方を求めるようになる。満たされなければ下に戻り、満たされたら上に行く。

このように、「そもそも、なぜ、はたらくんでしょうか?」に対する回答として、「生きる(食べる/安全を感じる)ためだ」という回答が今ひとつ説得力を持たないことは、この欲求5段階説からも説明できる。

先人や科学の進歩によって、物質的欲求はおおかた満たされてしまったのだ。働かなくてもなんとかなる人がいるほどに。

では、上の方の「精神的欲求」を細かく見て行こう。

「精神的欲求」は、
「所属と愛の欲求」→「尊重の欲求」→「自己実現の欲求」の順番で満たされて行く。

「所属と愛の欲求」とは、会社・家族・国家など情緒的な人間関係によって、他者に受け入れられている、又は、グループへ帰属していたいという欲求のことだ。この欲求が満たされないと、孤独感や社会的不安を感じやすくなる。

我々は、「所属と愛の欲求」は満たされているだろうか?

「満たされてはいるが、危うい」状況だと思う。昨今の簡単にリストラする会社。独身化&核家族化した家族。混迷が続く中、すっかり期待されなくなりつつある政府、国家。かなり危うい。

とは言え、「自分の居場所はどこか1つあれば、やっていける」ことを思うと、学校、会社、家族、国家、友達のいずれか1つぐらいは、満たされる集団があるかもしれない。

なでしこジャパンが優勝した際に、日本という共同体における団結とそれにともなう集団的高揚感を目にした。うがった見方をすると、コレは「所属と愛の欲求不満」からきているかもしれない。普段あまり満たされてないから、ここぞとばかりに熱狂する。ドーパミンが出る。満たされた感じがする。

次に、「尊重の欲求」を見てみよう。

コレは、自分が所属する集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求のことだ。地位、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。

我々は、「尊重の欲求」は満たされているだろうか?

「多くの人が満たされず、乾いている」状況だと思う。「尊重」の形として最も分かりやすいのは、競争に勝つことだ。大学受験、就活、社内の出世争い。競争は延々と続くと共に、最後まで勝ち切ることができるのは、ほんの一握りだ。

加えて、「価値観の多様化」によって、「何をすれば尊重されるのか=価値があるとみなされるのか」とても分かりにくい時代になった。例えば、「勤勉に働けば、魂が救われる」(プロテスタンティズム)とか「富国強兵」(戦時中)といった価値観が分かりやすい時代に比べると、ほとんど呆然としてしまうレベルだ。

ちなみに最近、mixiやTwitterやFacebookといったSNSがとても流行っている。うがった見方をすると、「イイネ!」や「RT」を通して、身近な人からの承認を求めている。コレも承認の欲求不満から来ているのではないだろうか。少なくとも僕は、大量のRTやイイネ!をもらえると、なんだか認められた気がして、メチャクチャ気持ち良い。このエントリーにもたくさんつかないかな?と思っているw

最後に、「自己実現の欲求」を見てみよう。

コレは、自分にしかできない固有の生き方をしたい、自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化したいと思う欲求のことだ。

ここまで来ると、ほんの一握りの人達の世界。

「No1よりOnly1だよね!」みたいな歌が人気を集めたときもあった。しかし、例えば就活のときに見る風景は、どっちかと言うと「没個性=One of  them」じゃなかったか。僕が就活する頃(7年前)は、すでにそんな風景が広がっていた。

正直、「何が個性の時代だバカヤロー」といった感じだ。自己実現うんぬんの前に、「所属や愛や尊重の欲求」が満たされてないから、こうなっている気がする。みんな、個性を出すことによって、所属や尊重を受けられなくなることに怯えているのではないか。

結果として、僕の知る限り、「自分にしかできない固有の生き方」を自らの頭で考え、自ら選択し、且つ、その生き方に現在進行形で満足している人は本当に少ない。

以上、「所属と愛の欲求」「承認の欲求」「自己実現の欲求」と「精神的欲求」をズラーっと見てきたが、これらをまとめると、広い意味での「承認欲求」と言えるだろう。

所属することに対する「承認」、組織の中で価値あるものだと見なされる「承認」、自分にしかできないことをしていると認められる「承認」など。

「物質的欲求」がほぼ満たされた我々は、仕事に「承認」を求めている。
同時に、昨今では、なかなか「承認が得られにくい」状況になっている。

だからHALOでは、「自由」に加えて、「承認」を重視している。
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ここまできて、鋭い方は気づいたかもしれない。

「自由」と「承認」は相容れない。
人間が欲する本質的な報酬であるこの2つは、よくケンカする。

「所属と愛の欲求」において、会社や家族や国家に今いち愛着が湧かないのは、個人もコミュニティの側も「属さない」自由を手にしたからだ。

独身でも許されるし、新卒入社3年以内に辞めても許されるし、企業も海外にその拠点を移すことも許される時代になった。大変自由でけっこう。しかしその分、「所属し、愛し、愛されている」という承認感はなくなった。

同じように、「尊重の欲求」においても、今ひとつ尊重される道が見えにくいのは、多様な価値観と多様な職業選択の自由があるからだ。「何をすれば尊重されるのか」とても分かりにくい。就活で「答え」を求める学生を笑う社会人がいるが、僕はその気持ちがよく分かる。多様化された価値観と膨大な選択肢の中から、言動を選択し、「価値ある存在」として承認されるのは難しいことだ。

こうして、「自己実現欲求」に至る前に、多くの人が「承認欲求不満」で苦しんでいる。
みんなが求めてやまなかった「自由」に阻まれて。

なんと皮肉なことだろう。

物質的豊かさとある程度の自由が確保された先進国において、
「自由と承認のジレンマ」が発生し、精神的欲求が満たされてないのだ。

きっと、あなたの中でも。

「うまくいかないなあ」とか「自分は何がやりたいんだろう?」とか「満たされないなあ」と悶々とした際は、こんなことを俯瞰してみると良いかもしれない。すぐにあなたの問題が解決されることはないだろうが、落ち着いて状況を整理するのには、役に立つだろう。

しかしコレは、個人的な問題だろうか?僕は、「みんなで、人生をかけて解くに値する構造的な問題」だと思っている。

HALOは、自由と承認のジレンマを乗り越えた、希望の光になりたい。
そのために、あらゆることをゼロベースで考え、試し、失敗しているところだ。

評論で終わらせない。

TwitterやFacebook(下のコメント欄)でご意見・ご感想頂けるとありがたいです。Twitter:@YANOTAKASHI

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労働と自由


起業後、981日目。 

今日は、労働と自由について。

昨年から、大学生を対象に就活相談会を行っている。
この会を行う楽しみの1つに、「僕が忘れかけた、純粋な疑問との再会」がある。 

昔はものすごい謎だったのに、時間が経って、大人になったら忘れてしまった疑問。
今年の3月、学生からそんな疑問(質問)を受けた。

「そもそも、なぜ、はたらくんでしょうか?」

脳みそに汗をかいた。この問いに答えることは、容易ではない。

はじめに、「生きる(食べる)ためだ」という回答は、今の日本では、説得力を持たない。「働かざるもの、食うべからず」という言葉があるが、実際「働かざるして、食っている」人達はたくさんいる。 

では、「良い暮らしをするためだ。そのために、金を稼ぐためだ」という回答はどうだろう?

こんな話がある。

仕事で南の島に出張になったウォール街の証券マンが、
島の浜辺で海を眺めてる同年代の漁師の男を見かけて、質問した。

証券マン「なんで浜辺でのんびりしてるんだ?昼間も海に出て稼ごうとこうとは思わないのか?」
漁師「なんでそんなに一生懸命働く必要があるんだ?」

証券マン「そりゃ、金をたくさん稼いで老後にのんびりするためだろぉ。」
漁師「もうのんびり生活できているさ。」

漁師の一言を受けて、証券マンはハっとしたのではないだろうか。「オレは、なんのために一生懸命働いているのだろうか?」と。

僕は、働くことの本質的な理由の1つは、「自由を得る」ことだと思う。

僕の知る限り、多くの人が、自由を得るためにお金を稼いでいる。「自分の趣味に没頭する自由」「仕事をやめたくなったらやめる自由」「家族を持つ自由」「離婚する自由」「好きな事業をやる自由」「子供に不自由させない」など、積極的&消極的意味の両面において、自由を求めて仕事をしている人は多い。

だとすると、目的と手段の順番はこうだ。

自由  >> お金  >>  働く

ところで、自由を得るための手段としての仕事において、「不自由」を感じることがあっても良いのだろうか?

例えば、

・自分の信念や倫理には反するが、顧客から要求があったので、しぶしぶ実行する
・上着やネクタイは着なくても良い日だと思うが、上司の視線が気になって、着てしまう
・労働時間が長く、自分の意思と反して拘束される       など。

コレは、「素晴らしい未来のために、今は我慢しましょう。そうすれば、やがて報われます」みたいな発想に近い。僕は、将来報われない可能性の方がはるかに高いし、時間の量で考えても、「今」の合計の方が圧倒的に多いから、やめた方が良いと思う。

同様に、老後の自由のために、今の自由を犠牲にしたり、土日祝日の自由のために、平日の自由を犠牲にすることは、やめた方が良いと思う。

だから、HALOでは「自由」をとても重視している。

例えば、

・服装はなんでも良い。
・決まった出社時間はない。
・家やカフェで仕事しても良い。
・会社に来なくても良い。

その日のスケジュールを確認の上、問題ないようであれば、昼間から酒を飲んでも良い。

すべては、個人の裁量に任せている。

僕は、同僚や上司、世間体を意識しながら行う「なんちゃって裁量労働制」や「なんちゃってクールビズ」や「なんちゃってフレックス」を心から、悪しきものだと思っている。

そこには、「自由」ではなくて「空気(不自由)」しかないからだ。そして、ところどころに合理性と楽しさを欠いている。

だから、「自由と責任を愛する」という会社のカルチャーに共感してくれた人しか入社してもらわないようにしている。加えて、僕自身が「自由」を体現するようにしている。

具体的には、海パンを履いて出社したり、髪をロン毛にしてみたり、必要以上に日に焼けてみたり、朝早く出社しなかったり。

制度はあっても、明文化されていても、上司や社長が醸し出す「空気」によって台無しになることが多いからだ。

以上、「自由」には強いこだわりがある。

根底には、社員、さらに言えば、人間に対する信頼がある。

不信を根底にした制度や空気の元では、人のパフォーマンスを最大限発揮させることはできない。「報酬」の面だけでなく、「知的資源の活用」という面においても、極力、人を管理してはいけないのだ。

“漁師みたいな証券マン”は、最高の仕事をすると思っている。

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【生データDL可能】有名企業80社のKLOUTスコアとその運用内容


起業後、978日目。今日は、有名企業80社のKLOUTスコアとその運用内容について。

前回のエントリーでは、KLOUTスコアに関する調査の背景と分かったことのサマリーをお伝えした。

以下、セミナーの風景と資料(抜粋)。


今回は、その根拠となった元データもすべて公開する。

※当初100社分を調べていたが、Twitterにダイレクトレスポンス(直接的に、購買や申込を狙うこと)を期待している企業については除外し、80社とした。

「自社と何がちがうのか?」
「KLOUTスコアの高い企業は、どうしているのか?』

少しでも参考になれば、うれしいです。

以下、実際の調査生データ(Excel) ※クリックすると、ダウンロードできます

【セミナー配布資料】有名企業アカウント80社 KLOUTスコア 20110720

さらに、このデータを元に、皆さんからご質問&ご要望頂き、
考察を深められたらなあ、と考えています。

例えば、

・◯◯業種についても、調査してほしい。
・比較項目に◯◯も追加してほしい。
・そもそも、KLOUTスコアは信頼に値するの?
・企業アカウントのキャラ設定について、深堀りしてほしい。
・複数人でアカウントを運用する企業とそうでない企業の違いは?
・皆さん、土日や祝日はどうしてるの?                など

もっともっと、Twitter運用の世界は広くて深いと思うんですよね。
さらには、Twitter運用を深堀りした先には、Facebookページやmixi企業ページでも
通用するような運用全般の「本質」に到達できるような気がしてるんですよね。

ご意見・ご感想、心よりお待ちしております。
※以下より、Facebookと連動したコメントが可能です。

自己流の運用を続け、苦悩している企業担当者様の一助になれば。

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「KLOUTスコアが高い企業は、何がちがうのか?」100社の徹底比較から見えたこと(サマリー)


起業後、971日目。今日は、「KLOUTスコアが高い企業は、何がちがうのか?」について。(本エントリーは、「SOCIAL GENERATION」へも寄稿しています)

前回のエントリーでは、「Kloutスコアとは何か?」について紹介した。

簡単に言うと、「Twitterにおける自分のアカウントの影響力が分かる」ツールだ。詳しくは、上記のエントリーを参照頂きたい。※最近では、FacebookやLinkedinへも対応し、ソーシャルメディア全般にその測定範囲を広げている。

今回は、このKLOUTスコアを軸に、有名企業のTwitterアカウントを100社分、徹底比較してみた。

なぜ、こんな面倒で細かい調査を行ったのかと言うと、顧客の皆さんが、具体的な運用方法を知りたがっているからだ。

ソーシャルメディアマーケティングの概念を語ったり、SNS上にアカウントを作ったり、単発のキャンペーンで満足する時代は終わったようだ。最近では、日々、手を動かす運用によって、成果を出していくことが求められるようになった。

にも関わらず、こんな声をよく聞く。

「Twitterアカウントの運用を続ける上での成功指標があいまいです。自己流の運用を続けているのですが、コレで合っているのかどうか?自信がなく、悶々としています」

「より具体的な」成功指標と「より具体的な日々の」運用が求められているのだ。

だから、「KLOUTスコアが高い企業は、何がちがうのか?」考察を行った。具体的な比較項目は、以下の通り。

KLOUTスコア/Tweet数/フォロワー数/フォロー数/被リスト登録数/被RT数/業種(大分類&小分類)/企業側からユーザーをフォ ローしているかどうか/企業からユーザーのTweetをRT or @などで対話しているか/Tweet内容はどのようなものか/Tweetする態度は、フレンドリーか否か/キャラ設定の有無/Tweet内容は自社の WEBサイトと連動してるか・リンク貼ってるか など。

調査対象の100社は、ツイナビの「ビジネス・経済」カテゴリに掲載されている企業の中から、有名な業種・企業を抽出した。同業種内でより細かく比較するために、一部の企業については、ツイナビに掲載されていなくても、ピックアップした。

以下、分かったことをサマリーでお伝えする。
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■KLOUTスコアの高い企業アカウントの特徴 5つ

1:継続的に有益なTweetができる業種
2:ユーザーと@を通じた「対話」関係を築こうとしている企業
3:Tweetの口調が、「フレンドリー」な企業
4:「対話」のネタ(コンテンツ)を作り、提供している企業
5:自社の宣伝ではなく、共感が得られるTweetを発信する企業
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以上、このようなことが分かった。

くわしくは、7月20日(水)にオプトさんと一緒にセミナーを行うので、是非、いらっしゃってください。KLOUTスコアに関する調査結果について、僕がお話します。

なかには、「そりゃそうだよね!」と思うような当たり前の結論もあるかと思う。しかし、100社分の日本企業のKLOUTスコアとその運用内容を根拠として、「分かる」のでは納得感がまるで違う。(根拠となった100社分の調査結果については、当日、お土産としてお渡しします)

「知る」のフェイズは終わっていて、「分かる」→「できる」が求められている。これからは、運用が勝負。本セミナーが、そのための一助になれば、とてもうれしいです。

HALO:info@halo-web.com

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