起業後、3013日目。
2016年5月1日、成田空港のサンフランシスコ行きラウンジで、
21才から16年間 吸い続けたタバコを、僕は辞めました。
それまで毎日、平均1箱半のセブン・スターを吸ってきましたが、
この日をさかいに、1口たりとも吸ってません。
禁煙動機は、2つありました。
1:大事なMTG中でも、タバコが吸いたくなって、キリあげたくなる。
2:同じ理由で、6時間以上のフライトに耐えられなかった。遠出できない。
こんな風に書くと、まるで薬物中毒のようですが、正直あまり変わらないと思います。
16年間で染みついた、習慣依存と物質(ニコチン)依存の両方でした。
ではなぜ、このタイミングでやめたのか。
その頃、僕は自社アプリを売却しようと動いていて、次の事業構想を練っている最中でした。そして、古巣のオプト(ホールディング)の社長である鉢嶺さんとお会いして、こんな話をされました。
「矢野くん、日本のマーケットは小さいよ。日本語圏と中国語圏と英語圏の人口と市場の大きさは、おおよそ、1:10:20。最初から、英語圏または英語ファーストで事業をはじめた方が良いんじゃないかな?」
たしかに!
1月〜、株をきっかけに世界経済を勉強してたので、「ああ、たしかに日本だけ見てちゃダメだ」と思いました。特に、「世界経済インデックス」という世界分散投資の投資信託を購入してからは、アメリカの世界経済に及ぼす影響力ハンパねーなと思い続けてました。
しかしアメリカと云っても、僕が行ったことがあるのは、グァムとハワイだけ(ギリ6時間圏内)。「これで、アメリカに行ったことがあると言って良いのか?」疑問でした。日本に例えると、「熱海と沖縄に行きました」だろうと。
でも、アメリカ本土って、6時間じゃ絶対着かないよね。。
ちょうどその頃、久々に、元インターンだった吉永さんからFacebookで連絡をもらいました。「サマーインターンでどこに行くか?」「さらに、卒業後の進路をどうするか?」少し悩んでいると言うのです。
吉永さんは、スタンフォード大学の大学院に通う才女で、行動力もものすごくあり、しかも人たらし(良い意味)という、僕にとってメジャーリーガーのような学生でした。
http://saisaikenbi.com/archives/megumi_yoshinaga/
そんな彼女が、「ハロのインターンは楽しかったし、矢野さんの考え方には共感&賛同できる点が多い」と言うのです。もしかして、「新しいグローバル人材紹介事業を、いっしょにやってくれるかもしれない」と思い、「オレ、そっち(スタンフォード大学)行くわ!」とメッセで伝えてました(笑)。
そんなこんなで、アメリカ西海岸へ行くことを決めたのですが、フライトは9時間以上かかります。だから、このタイミングでタバコを辞めたのです。
今、禁煙256日目です。
「なぜ、タバコをやめられたのか?」と問われたら、「知りたいことを知りに行くこと、会いたい人に会いに行くことを、タバコ以上に我慢できなかったから」と僕は答えます。