資金調達とバカ者

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起業後、56日目。

今日は、資金調達とバカ者について。

先のエントリーで書いた、渋谷区の創業支援融資制度の選考が進んだ。
第1関門である中小企業診断士の診断報告書とあっせん書を頂いた。

今後、この診断報告書とあっせん書を携えて、金融機関に申し込むという流れ。

この中小企業診断士様の診断報告書だが、大変素晴らしい内容を書いて頂いた。

以下、抜粋。

”  株式会社ハロの事業計画は、創業者矢野卓氏と仲間の過去の実績と人脈を活かし、
信頼に基づく会社への情熱を事業化しようとの考えで組み立てられたものである。
この計画の元にある客先関係先は、その企画提案により受注が大いに期待され、
既に実績により固い基盤を築いてきた。第1年目より2年目、とより成長軌道に乗る
ものと期待される。創業者の矢野卓氏をはじめとする創業メンバーの事業意欲は
強いものがあり、且つ、事業リスクも考慮するなど「株式会社ハロ」の資金使途及び
返済計画は妥当と考える ”

私の人生の中でも、最高に嬉しかった評価だった。

というのも、ココまでの道のりを第3者にあまり評価されてこなかったからだ。

ビジネスの基礎もできてない頃、

「3年後、起業します」と周囲に言ったら、
「何言っちゃってんの?」という寒々しい空気を何度も味わった。

起業直前、

「この不景気に起業するなんて、自殺行為だね」
と言われたこともあった。

起業直後、

1日テレアポして、1件もアポがとれないときもあった。
背筋が凍った。会社の看板を外すということはこういうことかと。

幸い、私と伊勢くんは、自尊心及び自信が強い方なので、
周囲の声や短期的な結果をあまり気にせず前進できた。

痛覚が鈍いのだ。

しかしながら、あまりに「無理だね。無謀だね。」と何回も言われたり、
営業進捗が弱いと、さすがの二人も弱気になることがあった。

そんなときは、お互いを鼓舞した。
双方照れ屋なので、直接的な表現はしないけども。

ビジネスの成否を論じるには早すぎることは、重々承知している。

しかし、確信しつつあることが一つだけある。

起業や経営に際して、
痛覚が鈍いことは、才能だ。

経営していると、批判的な意見や嘲笑、結果が出ないことは数え切れないほどある。
会社立上げ間もない頃は、特に。しかし、その度に自信をなくしたり、落ち込んでいては、前進できない。

迷った挙句に行動しないか、欝にでもなる。

語弊を恐れずに言うと、

クレバーすぎてはダメだ。

ある程度、物分かりの悪いバカでないと。

と考えいたところ、先日読んだ社会起業家の本にこう書いてあった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
社会を変えるのは、「よそ者」「バカ者」「若者」です。
「よそ者」「バカ者」「若者」ほど、大胆なアイディアと行動が飛び出すのです。
それが、社会を変えます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「よそ者」「若者」は、結構たくさんいるが、「バカ者」の数は少ない。

特に、ビジネスの世界は。

HALOは、この「バカ者」という資質に自信をもって、
2009年、より大胆なアイディアを出し、行動するつもりだ。

知的非常識で勝負する。

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