起業後、709日目。今日は、プレゼン資料の作り方について。
はじめに、僕のプレゼン資料作りのスキルを高めてくれたのは、前職(オプト)の野内さんという方のおかげが大きい。
昔、「モバイルマーケティングを体系化する資料を作れ」という宿題を彼から頂き、
自信満々で作成して彼に見せたのだが、「矢野の資料は何を言ってるのかまったく分からん」と切って捨てられた。
当時は正直、「この分からずや!」とか「細かすぎる!」とか思っていたが、今は、ほぼ100%、野内さんが言ってたことが正しいと思っている。
ハロのみんなにも、資料作りに長けてほしいので、共有したい。
以下、僕がプレゼン資料作成において守っている工程。
1:資料を見せる相手を明確にする(ニーズ、当該分野に関する知識、確保できる時間)
2:プレゼンを通して得たいゴール(相手から引き出したい反応)を明確にする
3:ゴールに至るための論理構成を明確にする
4:1~3をサマリー(一文)としてまとめる
5:4を元に、目次を作成する
6:5を元に、各スライドで伝えたいメッセージを明確にする
7:6を根拠付ける事実(数字がベスト)を探す。
8:6~7を手書きでまとめる
9:一気にタイピングする
要するに、常に「得たいゴール」を頂点としたキレイな三角形を成立させること。頂点(1~3)の三角形が成立してない場合、その後なにやってもダメ。
以下、その他、やってはいけないこと。
・同じ意味の単語、文章について、表現を変える
・相手の知識を踏まえず、専門用語を乱発する
・色を多用する(4色以上は注意)
・1シートに複数メッセージを入れる
・相手が既に知ってる情報をたくさん書く
・文章で言うところの「なお」「ちなみに」に該当するような本筋と関係ない
文章、図、写真などを混在させる
要するに、「余分なものは一切入れるな」ということだ。
「余分かどうか分からない」のは自分の中で咀嚼できてないか、相手のことを知らないか、いずれかなので、事前準備に問題がある。
コレらができるようになると、自然とトークも上手くなる。
1分/3分/10分/1時間で得たい反応を引き出さなければならない状況があるが、三角形がキレイに出来ていれば、所要時間に応じて三角形の上の方から切り出すだけの話だ。
以下、蛇足。
ちなみに、コレは「得たい反応を引き出すための分かりやすい資料作成方法」であって、
「面白い」資料作成やプレゼンとは関係ない。例えば、映画やドラマ、落語なんかは、結論から言ったら台無しだ。女の子を口説くのにも適していない。
「面白い」を目指すのであれば、起承転結型を選択した上で、本筋から遠すぎず近すぎない余談を端々に差し挟んだ方が良いと思う。その辺は、この本が参考になる。
最近の僕のもっぱらの興味は、「140文字以内でいかにたくさんRTしてもらえるか」というスキルだ。新しい分野なので、特に体系化されてないと思う。
俳句、短歌、風刺画、中吊り広告、雑誌の表紙や書籍の帯なんかにそのヒントを探しに行くと、良いかもしれない。
ちなみに、デキるビジネスマンや経営者の方の多くは、Twitterでの発言が少ない。勝手な推測だが、「相手と引き出したい反応が明確でない」Twitterは、彼らが慣れ親しんできたコミュニケーションのフォーマットから大きく逸脱しているためだと思う。コレはチャンスだ。
@YANOTAKASHIで色々つぶやいてるが、全部テスト。おもしろいな~。