「自分の人生を肯定して生きる」ススメ

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起業後、846日目。

今日は、「自分の人生を肯定して生きる」ススメ。

以下のニュースを読んで、とても心が痛んだ。
【自殺】就活難航で大学生の自殺者が倍増/10年警察庁統計
「不採用が続く」→「自分or人生に対して、否定的に解釈をする」→「自殺」という流れではないか。

僕はよく、周りの人から「矢野さんは、ものすごい前向きで、自分が好きですね」と言われる。普段ヘラヘラしている僕だが、その秘訣は、僕の選択している「死生観」にある。
「否定的な解釈を肯定的なものに変える」ヒントを提供できればと思う。

突然だが、自分が死んだら、どうなると思うか?

三途の川を渡る/天国or地獄に行く/肉体は消滅するが、精神は残る。霊になる/すべて「無」に帰る/輪廻転生するなど諸説ある。

僕は「死んだら、同じような人生を繰り返す」と思っている。しかも、無限回。

その根拠について、以下、説明を試みる。

まず、世界の時間は無限なのに対して、出来事の組み合わせは有限である。例えば、スロットマシンをずっと作動させておくと、やがて、すべての組み合わせが出尽くす。同様に、我々の世界も、無限の時間軸の中で捉えた場合、既に、すべての組み合わせが出尽くしている。

マクロのレベルでは、宇宙のどこかで、地球と同じような星が生まれ、いつか滅び、それを何度も繰り返す。宇宙そのものも、それを無限回、繰り返している。

だから同様に、ミクロのレベルである我々の人生も、無限回、同じような人生が繰り返されている可能性が高い、と考えられる。

以上、このような死生観を、中1の頃読んだ手塚治虫の『火の鳥』がきっかけで知った。その後、大学で読んだニーチェの著作に繋げて、えらく興奮した。

上記のことが、正しいことであることを僕は証明できないけども、上記のことを、偽りであることも同様に、あなたは証明できないと思うので、ひとまず、事実だと仮定してほしい。

 

そこで、自分の人生、毎日を「とんでもない!二度とゴメンだ!こんな人生!」と捉えるか、「イイね!この充実した意味のある人生が、無限回味わえるのか!」と捉えるか、

つまり、自分の人生と毎日を肯定して生きるのか、否定して生きるのかは、その人の「解釈」次第だ。

ここで、もう一度、一度きりの人生ではなく、「無限回、繰り返される」という前提を思い出してほしい。

もし、否定的に自分の人生と毎日を捉える人は、永遠に自分を否定し続けることになる。その状態は、死ぬよりもキツい。というか、死んでも逃れられないキツさだ。

だとしたら、自分の人生や毎日を肯定するように「解釈」した方が、賢いだろう。

僕が、この死生観を選択している理由の本質は、「もし、無限回繰り返されなかったとしても、人生の充実感を最大化する思想だ」と思うからだ。

 

参考までに、他の死生観を見てみよう。例えば、輪廻転成して別の来世があると考える人は、現世をお粗末に過ごして、充実感を感じない人生を送ってしまう可能性がある。(「今日がダメでも、明日があるさ」の長期版「現世がダメでも、来世があるさ」)

しかし、もし来生がなかったら、一度きりの人生がお粗末なまま終了してしまうという、とてもリスクの大きい死生観だ。

逆に、「自分も太陽系も宇宙も、やがてはすべて完全に消滅し、無に帰すのだ」と考える人は、そもそもやる気が湧かないのではないだろうか。このような虚無的な視点を持ちつつ、何かに情熱を燃やし、充実した人生が送れるとは思えない。

 

最後に、「自分の人生は無限回、繰り返す。だから、肯定して生きていくのだ」と考えていた人が死んだ後、実は、人生は一度きりだったことが発覚したパターンを考えてみよう。

生前、人生と毎日を肯定しながら生きた彼 又は 彼女が死んだ。自殺ではなく、意図しない事故や病気で死んだ。でも、実は、人生は一度きりだった。で、何か問題があるだろうか?僕が考える限り、ない。

最後に、どんな出来事が君を襲おうと、他人が君をどう思おうと、自分やその人生を自分が肯定できたら、その時点でもう幸せものだ。そして、その「肯定する」ということは、解釈だということに気づいてほしい。出来事事態には、良いも悪いもない。

時代や場所や文化が変われば、それに対する解釈も変わるだけだ。

例えば、「就職がうまくできなかった人達が、当時うまくいっていた人々の仲間に加われなかった。あるいは、あえて加わらなかったからこそ、少し遅れて、大成功できた。なぜなら、時代環境が変わる中で、既存の権益がない人間ほど、リスクをとることができたから」なんていう事例は、歴史を紐解けばゴロゴロ出てくる。

だから、死を選択する前に、解釈が選択できることを思い出してほしい。

疑わしいのであれば、「それは本当か」検証するために生きてほしい。

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