起業後、163日目。
今日は、オプトの鉢嶺さんについて。
鉢嶺さんは、前職の会社の社長。
以前、「飲みましょう」と言っていたのを、覚えてくれていたとのことで、今夜、会食が実現した。
起業してからというもの、際限なく疑問が湧き上がっていたので、今日は、鉢嶺さんを質問責めにした。
本質的な質問もあれば、くだらない質問も多々。
・企業理念はどの段階で固まりましたか?
・権限委譲を進めていった結果、最終的に残る社長の役割って何ですか?
・オーラってどうすれば出るんですか?
・資本政策ってどのように考えれば良いですか?
・新卒採用と中途採用ってどっちが良いですか?
・オフィス選びのポイントは何でしたか?
・役員間で意思決定の際にもめたら、最終的にどうやって決めてましたか?
・YEOってどうでしたか?
・器ってなんですか?
どれも丁寧に、そして、ざっくばらんに答えて頂き、とても参考になった。
特に参考になったのは、「器」の話。
鉢嶺さんと言えば、オプト入社時の最終面接を思い出す。
最終面接の場で、僕は鉢嶺さんにこう言った。
矢野:「僕、3年後に辞めて、起業します。そのための勉強をさせてください。
それでも良いですか?」
人材エージェントが横にいたら、顔面蒼白になるような発言。
鉢嶺さん:「いいよ。矢野くんは大きなことができそうな気がするから」
今でも当時のことを振り返ると、ブルっときます。
普通、OK出さないと思う。
正社員採用する人間が3年で辞めると宣言したら、育成コストはどうするんだ?
また採用コストもかかるのでは?
「器」とは、どこまで相手の希望・立場に歩み寄れるか、
言葉を変えると、どこまで利己的な思惑を排除できるか、だそうだ。
利己心の強い人間が、利他的な人間に対すると、
「ああ、この人には適わないな」と思う。
動物で言えば、降伏して腹を見せる。
あの時の面接は、そういう感覚に襲われた。
「オプトを活用して成長しよう」ぐらいに考えていた若造が、
一瞬にして、「この人のために働いても良いな」と思った。
4年の歳月を経て、当時の発言の意味と
「器」が何か分かった。
いや~辞めてなお、勉強させて頂きました。