多国籍化と正義

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起業後、589日目。

今日は、多国籍化と正義について。

「グローバルに考え、アクションする」という価値観の元、
外国人の採用に力を入れている。

最近は、ベトナム人のエンジニア採用やベトナムにおけるオフショア開発に興味があって、色々な方々に会って、教えを請うている。

聞けば、人口の6割以上が30才未満で、
将来なりたい職業の第3位が、ITエンジニアなのだそうだ。
以下、日本とベトナムの年齢別人口分布の比較

Halo effect-日本とベトナムの年齢別人口分布

ベトナムは一例に過ぎないが、「ハード」の開発のみならず、
今後、「ソフト」の開発においても、日本人だけに頼っていては、
企業として危うい感じがする。競争力の面で。

こういう危機意識は以前からあったのだが、
対策を考えれば考えるほど、実際にアクションすればするほど、
日本に対して申し訳ない気持ちに襲われることがある。

例えば、僕が外国人の採用を進めれば進めるほど、
HALOによる日本人雇用者数は減る。

海外へのオフショアを進めれば進めるほど、
日本企業への発注は減る。

「日本人の就職も、日本企業の経営も困難を極めているのに、この非国民企業が!」
と日本人に罵倒される可能性だって大いにある。

罵倒されたとき、僕は会社の代表としてなんと答えようか。
また、日本人としてどう答えようか。それらは互いに矛盾してないか。

HALOに限らず、企業の多国籍化が進むとき、自分が属するコミュニティ間
(会社と国)で「善きこと」や「正義」が対立する局面はあるだろう。

海外への留学経験や国際的な企業に勤めた経験のない僕は、
走りながら、聞きながら、考えるしかない。

「希望が生まれるシカケをつくる」のならば、
「日本も含めて世界を対象に」したい。

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