起業後、41日目。
今日は、HALOの企業理念について。
HALOの企業理念は、「希望が生まれるシカケをつくる」というものだ。
そもそも企業理念という言葉が、分かったようで分からない言葉なので、説明を試みる。
企業理念=会社の存在理由
よく分からん。
試しに、「会社」を「私」に置き換えて考えてみる。
「私の存在理由」
言葉の意味は分かった。でも、「私の存在理由」って一体何?
中1の頃に手塚治虫の『火の鳥』(特に未来編)に出会って、この問いにぶち当たった。大学時代、哲学にハマったこともある。
詳細は思い出せないが、哲学者の名前だけはかろうじて思い出せる。
ソクラテス/プラトン/アリストテレス/トマス・アクィナス/ベイトソン/デカルト/ニーチェ/サルトル・・
当時、暇に任せて色々読み、出た結論。答えはない。勝手に決めてOK。
その時代・個人の歴史・環境によって導きだされることが多い。信じるものがあると、力強く生きることができる。
上記に従って、Haloは企業理念について考えた。
無数の選択肢があるので、なかなか決まらない。制約条件が少なすぎる。
起業家の先輩方は、企業理念について、一度決めたら、ずっとそれで走り続ける。
会社が中長期的に存続するためには、なくてはならない。
ビジョン/ミッション/行動規範/事業ドメイン/成長戦略、すべては企業理念からの棚卸し。すべてが、綺麗なピラミッド型のストラクチャーを描く企業は強いし、楽しい。皆(ステークスホルダー含む)で共有できると尚良い。と説く。
おっかなくて、ますます決まらない。
アホかと思われるかもしれないが、半年間くらいメンバーで話し合った。
「なんでオレ達、会社つくるんだっけ?」
「リスク冒してまで、ましてこの不況に、なんで会社つくるんだっけ?」
全然決まらなかった。
ほとほと煮詰まったどこかのタイミングで、今までの人生で嫌だったこと/周りを見回して嫌だったことを思い出そうじゃないかということになった。
転職と同じで、嫌だったことを思い出し、逆を考えれば、本当にやりたいことが見えるのではないかと思ったのだ。
・バブル崩壊
・就職氷河期
・通勤電車の疲れたオジさん
・住宅ローン地獄
・リストラ
・格差社会
・年金未払い
・熟年離婚 など
色々洗っていくうちに、
「希望がない状態は嫌だな」
「希望があれば、何はなくとも楽しそうだ」
「希望があれば、世の中も良くなりそうだ」
ということになった。
じゃあ、「希望をつくろう」という話になった。
一部から、「一時的に希望をつくっても意味ないんじゃね?」という反論が出た。ごもっとも。
じゃあ、「希望が生まれるシカケをつくろう」ということになった。超単純。
非常に漠っとした結論であり、且つ、何の実現手段も思いついていなかったが、
「人生を賭ける価値はある」
という思いは、全員共有できたので、コレに決めた。
ビリっときたのだ。そして、会社を登記した。前の会社も辞めた。
具体的な内容を詰めてなかったので、今週日曜日に合宿をした。
「誰に対して、どういう希望を、どうやって、いつまでに、どれくらい生もうか?生み続けようか?」
続きはまた後日。